出会い系サイトで女性と知り合うと、最初のうちは外で会うことが多い。
食事をしたり、カフェで話したり、どこかへ遊びに行ったりする。
しかし、関係が少しずつ続いていくと、会話の内容も変わってくる。
今回書くのは、彼女から何気なく言われた一言についてだ。
「冷蔵庫にある残り物で料理を作るのもありじゃない?」
そんな内容だった。
ものすごくロマンチックな言葉ではない。
高級レストランへ行こうという話でもない。
それでも私は、この提案が妙に印象に残っている。
そこにはデートだけでは分からなかった彼女の生活感が見えたからだ。
出会い系で知り合った頃は外で会うのが普通だった
彼女とのきっかけは出会い系サイトだった。
最初は当然、お互いのことをよく知らない。
メッセージをやり取りして、ある程度話が合いそうだと思ってから実際に会う。
この段階では、外で会うほうが自然だった。
私自身も最初から家庭的な関係を想像していたわけではない。
今日はどこへ行くか。
何を食べるか。
次はいつ会えるか。
そういう話が中心だった。
出会い系では、まず「会えるかどうか」に意識が向きやすい。
しかし実際に会ったあとも関係が続けば、少しずつ日常的な話題が増えていく。
彼女との関係でも、そんな変化があった。
「冷蔵庫の残り物で作ればいい」という提案
あるとき食事の話になった。
そのとき彼女から出てきたのが、冷蔵庫に残っている食材を使って料理を作るというアイデアだった。
「わざわざ何か買ったり、外へ食べに行ったりしなくても、残っているもので作ればいい」
そんな感覚だったと思う。
私はこの言葉を聞いて、少し意外に感じた。
女性とのデートというと、どこかへ食べに行くことを先に考えてしまう。
せっかく会ったのだから、それなりの店へ行ったほうがいいのではないか。
何か特別なものを食べたほうがいいのではないか。
そんな発想になりやすかった。
彼女の考え方はもっと自然だった。
「あるもので作ればいいじゃん」
この気軽さがよかった。
お金をかけることだけがデートではない
外食をすれば当然お金がかかる。
二人分なら、それなりの金額になる場合もある。
もちろん外食には外食の楽しさがある。
普段食べないものを食べられるし、店を探すこと自体がデートになる。
しかし、毎回それをする必要はない。
冷蔵庫を開けて、
「卵がある」
「野菜が少し残っている」
「これも使える」
などと確認しながら料理を考える。
それも二人で過ごす時間になる。
彼女の提案を聞いて、私はそんなことを考えた。
出会い系サイトで知り合った女性との関係というと、最初はどうしても「デート」という言葉を強く意識する。
けれど、関係が続いてくると、特別なイベントばかりでは疲れてしまう。
何でもない時間を一緒に過ごせることも大切なのだと思った。
冷蔵庫の残り物という言葉に感じた生活感
私が特に印象に残ったのは、「料理を作る」という部分以上に「冷蔵庫の残り物」という部分だった。
スーパーへ行って豪華な材料をそろえるわけではない。
高級な食材を買うわけでもない。
今あるものを使う。
かなり生活感のある発想だ。
恋愛の最初は、お互いに少し格好をつけるところがあると思う。
服装を考える。
行く店を考える。
相手によく思われたいと考える。
ところが、「冷蔵庫の残り物で何か作ろう」という話には、そうした緊張感があまりない。
もっと普段の生活に近い。
私はそこに彼女との距離感の変化を感じた。
家庭的だなと思った
私は彼女の提案を聞いて、素直に「家庭的だな」と感じた。
ただし、料理ができる女性だから家庭的だ、と単純に決めつけたいわけではない。
私がそう感じたのは、料理の技術そのものではなく、今あるものを無駄にせず工夫しようという発想だったからだ。
冷蔵庫の中を見て献立を考える。
足りないものがあれば工夫する。
残っている食材を無駄にしない。
こういう考え方には、普段の暮らし方が出る気がする。
外で会っているだけでは分からなかった部分だった。
何を作るか考える時間も楽しい
仮に冷蔵庫の中に、卵、キャベツ、少しの肉が残っていたとする。
そこから何を作るか。
炒め物にするのか。
卵料理にするのか。
ほかの食材と組み合わせるのか。
二人で考えるだけでも結構楽しい。
完成した料理が豪華である必要もない。
むしろ残り物から適当に作った料理のほうが、あとになって覚えていることもある。
「これ、意外とうまいね」
そんなことを言いながら食べる。
恋人同士なら、そういう時間も十分デートなのだと思う。
出会い系で出会っても日常は普通
出会い系サイトについて書いていると、刺激的な出来事ばかりが注目されやすい。
初対面。
告白。
恋愛。
別れ。
そうした話は確かに分かりやすい。
しかし、実際に女性との関係が続けば、その間には大量の「普通の時間」がある。
何を食べようか。
今日は疲れた。
家に何が残っている。
買い物へ行くのが面倒だ。
そんな日常的な会話もする。
今回の「冷蔵庫の残り物で料理を作る」という話も、その一つだった。
出会った場所が出会い系サイトだったとしても、その後に続く人間関係まで特別なものになるとは限らない。
普通の男女と同じように、日常的な時間が増えていく。
私はそこがおもしろいと思う。
相手との距離は小さな言葉にも表れる
この提案だけで彼女の気持ちを断定することはできない。
「残り物で料理しようと言ったから、将来まで考えていた」
そこまで言ってしまうのは飛躍だと思う。
相手の本当の気持ちは本人にしか分からない。
ただ、少なくとも私に対して、生活感のある提案を普通にできる程度には距離が近くなっていたのだろう。
私はそれで十分だった。
恋愛では、大きな言葉だけを探してしまうことがある。
「好き」
「ずっと一緒にいたい」
「結婚したい」
確かに、そういう言葉は分かりやすい。
でも実際の関係では、もっと小さな言葉に距離感が出る場合がある。
「残っているもので作ればいいじゃん」
私にとっては、その一言もその一つだった。
節約という意味でも合理的だった
現実的に考えても、彼女の提案は悪くない。
冷蔵庫の食材を使えば食費を抑えられる。
食品ロスも減らせる。
買い物へ行く手間も省ける。
毎回デートでお金を使う必要もない。
付き合いが長くなるほど、こういう現実的な感覚は大事なのかもしれない。
毎回豪華なデートをしなければ続かない関係より、何もない日に一緒にご飯を作って食べられる関係のほうが気楽な場合もある。
私には彼女の提案が、背伸びをしなくてもいいと言われているようにも感じられた。
何気ない一言ほど記憶に残る
時間が経ってから思い出すのは、意外とこういう小さな場面だ。
豪華な料理を食べた記憶より、
「冷蔵庫にあるもので作ればいいよ」
という一言のほうが残る。
なぜなのだろう。
おそらく、そこにその人らしさを感じたからだと思う。
彼女は、わざわざお金をかけなくてもいいと考えた。
今あるものを利用すればいいと考えた。
そして、それを私に自然に提案した。
その感覚が私には嬉しかった。
まとめ|特別なデートより普通の時間が残ることもある
出会い系サイトで知り合った彼女から、「冷蔵庫の残り物で料理を作るのもあり」と提案された。
一見すると、本当に小さな出来事だ。
しかし私は、その言葉に彼女の生活感や気取らない部分を感じた。
外食へ行かなくてもいい。
お金をたくさん使わなくてもいい。
冷蔵庫を開けて、残っている食材を見ながら二人で考えればいい。
そんな時間も悪くない。
出会い系で知り合った当初には想像していなかった関係だった。
最初はプロフィールを見てメッセージを送っただけの相手。
そこから実際に会い、少しずつ距離が近くなり、やがて冷蔵庫の中身について話す。
華やかではない。
それでも私は、こういう何気ない出来事こそ、実際に誰かと関係を築いた記録なのだと思っている。
出会いの価値は、豪華なデートを何回したかだけでは決まらない。
冷蔵庫に残っている食材から「今日は何を作ろうか」と一緒に考えられる。
そんな普通の時間にも、その二人にしかない関係が表れるのだと思う。
※この記事は筆者個人の体験をもとにした記録です。出会い方や関係性、相手の考え方には個人差があります。出会い系サービスを利用する際は、相手の意思を尊重し、安全に配慮して利用してください。


コメント