出会い系サイトやマッチングサービスを利用していると、後から思い返して笑ってしまうような出来事があります。
今回紹介するのは、私がある女性とデートをしたときの思い出です。
映画のようなドラマチックな展開があったわけでも、高級レストランへ行ったわけでもありません。
それなのに今でも印象に残っている理由があります。
その日は、同じカフェに1日で3回も入ることになったからです。
当時は少し恥ずかしかったものの、今では「あんなデートも悪くなかったな」と笑って話せる思い出になっています。
初対面はやっぱり緊張する
待ち合わせは駅前でした。
スマートフォンで「着きました」と連絡を取り合い、お互いを見つけて軽く挨拶をします。
プロフィール写真では見ていましたが、実際に会うと印象は少し違いました。
写真より柔らかい雰囲気で、笑顔が自然な女性でした。
私は初対面があまり得意ではありません。
何を話そうか考えすぎるタイプです。
女性も少し緊張している様子でしたが、「まずは座ってゆっくり話しましょうか」と提案してくれました。
その一言だけで気持ちが軽くなったのを覚えています。
一軒目のカフェ
駅から近い落ち着いたカフェへ入りました。
店内は静かで、平日の昼間ということもあり混雑していません。
コーヒーを注文し、お互いの仕事や休日の過ごし方、趣味などを話しました。
最初の10分くらいは少しぎこちなかったものの、次第に会話のテンポが合ってきます。
好きな食べ物。
旅行の思い出。
学生時代の話。
何気ない内容ばかりでしたが、不思議と時間があっという間に過ぎていきました。
「思っていたより話しやすいですね。」
女性がそう言ってくれた瞬間、私の緊張もほとんどなくなりました。
散歩しようという流れに
一度カフェを出て、近くを歩くことにしました。
商店街を歩きながら、ショーウインドーを眺めたり、公園のベンチに少し座ったり。
目的地を決めない散歩です。
そんな時間も初デートらしくて楽しいものでした。
歩いていると、女性がふと笑いながら言いました。
「さっきのお店、落ち着いていましたね。」
私も同じことを思っていました。
無理に新しい店を探すより、居心地の良かった場所へ戻るほうが自然だと思ったのです。
「じゃあ、もう一回行ってみますか。」
そうして私たちは、最初に入ったカフェへ戻ることになりました。
まさかの二回目
店員さんは特に気にした様子もありませんでしたが、心の中では「また来た」と思われていたかもしれません。
席に座ると、お互い思わず笑ってしまいました。
「同じ日に戻ってくる人って珍しいですよね。」
「確かに。」
そんな何気ない会話が続きます。
二回目は、一回目よりもずっと自然に話せました。
子どもの頃の思い出。
仕事で失敗した話。
好きなテレビ番組。
旅行で道に迷った話。
笑いながら話しているうちに、「初対面」という感覚が少しずつ薄れていきました。
デートは場所より会話
世の中には「初デートはここがおすすめ」という記事がたくさんあります。
夜景が見えるレストラン。
水族館。
テーマパーク。
ドライブ。
もちろん、どれも素敵です。
しかし、この日改めて感じたのは、場所よりも一緒にいる相手のほうが大切ということでした。
居心地が良ければ、同じカフェでも十分に楽しい。
むしろ慣れた場所だからこそ、余計な緊張がなくなって会話に集中できるのかもしれません。
三回目は自分たちでも笑った
夕方になり、駅へ戻りました。
もう帰る時間です。
ところが電車まで少し時間がありました。
女性が時計を見ながら言いました。
「あと少しだけ話しませんか?」
私はもちろん賛成でした。
そして視線の先にあったのは、また同じカフェ。
「今日はもうここでいいですね。」
そんな流れで、なんと三回目の入店です。
ここまで来ると、自分たちでも笑ってしまいました。
「今日、一番長くいた場所がここですね。」
「店員さんに常連だと思われそう。」
そんな冗談を言い合いながら、最後のコーヒーを飲みました。
印象に残った自然体の時間
デートというと、何か特別なことをしなければいけないと思いがちです。
話題を準備したり、完璧なプランを考えたり。
私も以前はそう考えていました。
しかし、この日のように自然な流れに任せたほうが、お互い無理をしなくて済むことがあります。
会話が続く。
笑顔が増える。
沈黙も苦にならない。
そんな時間こそ、本当に相性が合っている証拠なのかもしれません。
出会い系だからこそ感じたこと
出会い系では、プロフィールだけで相手を判断しがちです。
写真や自己紹介だけでは、人柄までは分かりません。
実際に会ってみると、想像していた印象と違うことは珍しくありません。
今回の女性もそうでした。
メッセージでは少し控えめな印象でしたが、会ってみるとよく笑い、気遣いも自然で、一緒にいて落ち着ける人でした。
だからこそ、「また同じカフェでもいいよね」という空気になれたのだと思います。
初デートで学んだこと
この日の経験から学んだことがあります。
それは、デートは予定通りに進めることが目的ではないということです。
相手と心地よく過ごせるなら、予定変更も悪くありません。
むしろ、その場の雰囲気に合わせて行動したほうが、お互い自然体でいられることもあります。
同じ店へ三回入るなんて普通なら考えないかもしれません。
でも、だからこそ今でも忘れられない思い出になっています。
まとめ
出会い系での出会いは、人それぞれ違います。
豪華なデートが成功とは限りません。
高価なプレゼントが必要とも限りません。
この日、私たちは同じカフェで三回コーヒーを飲み、たくさん話して、たくさん笑いました。
振り返ると、一番印象に残っているのは、おしゃれな店でも特別なイベントでもなく、「居心地の良さ」でした。
もしこれから初デートを控えている方がいるなら、完璧なプランを作ろうと気負いすぎなくても大丈夫です。
会話を楽しみ、お互いがリラックスできる時間を大切にしてください。
私にとって、「同じカフェへ一日に三回行ったデート」は、少し変わっていて、今では思い出すたびに笑顔になれる、かけがえのない一日になりました。


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