出会い系サイトを長く使っていると、ときどき予想していなかった出会いがあります。
プロフィールやメッセージだけでは分からないことも多く、実際に会って初めて知ることもあります。
以前、出会い系サイトで知り合った女性が、埼玉県から群馬県まで私に会いに来てくれたことがありました。
県をまたいでわざわざ来てくれる。
それだけでも、当時の私にはかなり印象に残る出来事でした。
そして待ち合わせ場所で初めて会ったとき、もう一つ予想していなかったことがありました。
彼女は杖をついていたのです。
その日は最終的に、お互いの意思で一夜を一緒に過ごすことになりました。
今回は、その出会いを振り返ってみます。
埼玉県から群馬県まで来てくれた
出会い系では、メッセージを続けていても実際に会うところまで進まないことがあります。
途中で返信がなくなることもありますし、
「いつか会いましょう」
と言ったまま終わることもあります。
だから、埼玉県から群馬県まで本当に来てくれたこと自体がうれしかったのを覚えています。
距離があります。
電車でも車でも、時間を使わなければなりません。
こちらまで来るということは、その日のために予定も空けてくれたのでしょう。
画面の向こうにいた人が本当に自分のところまで来てくれる。
出会い系を使っていると当たり前のように感じる「会う」という行動ですが、考えてみればかなり大きな一歩です。
実際に会うと杖をついていた
待ち合わせをして、実際に彼女の姿を見たときに気づきました。
杖を使って歩いていました。
メッセージをしていた段階では、私はそのことを知りませんでした。
少し驚いたのは事実です。
ただし、杖を使っている理由について、外見だけから勝手に判断することはできません。
けがなのかもしれません。
一時的な事情なのかもしれません。
長期間使っているのかもしれません。
本人にしか分からない事情があります。
大切なのは、杖そのものではなく、目の前にいる相手を見ることだと思いました。
メッセージを交換していた女性が目の前にいる。
まずはそれで十分でした。
プロフィールだけでは人は分からない
この経験で改めて感じたのが、出会い系のプロフィールから分かる情報には限界があるということです。
年齢。
住んでいる地域。
趣味。
仕事。
好きな食べ物。
休日の過ごし方。
いろいろ書かれていても、その人の生活すべてが書かれているわけではありません。
これは杖に限った話ではありません。
実際に会ってみれば、
「想像していた人と少し違った」
ということはいくらでもあります。
もちろん逆もあります。
写真や文章では分からなかった魅力に、会って初めて気づく場合もあります。
だから私は、プロフィールだけで相手を完全に理解したつもりにならないほうがいいと思っています。
必要以上に特別扱いしなかった
杖を使っている女性を目の前にすると、
「何か手伝わなければ」
と考える人もいるかもしれません。
ただ、本人が何を必要としているかは本人にしか分かりません。
勝手に手を引いたり、何でも代わりにやったりするのも違うでしょう。
必要そうな場面なら、
「大丈夫?」
「手伝おうか?」
と確認すればいい。
本人が大丈夫と言えば、それを尊重する。
私はそれくらいの距離感でいいと思っています。
それよりも普通に話すことのほうが大切でした。
会ってからは普通の男女だった
最初は杖に目が行きましたが、話し始めれば、そればかり考えているわけではありません。
これまでメッセージで話してきたこと。
仕事のこと。
住んでいる場所のこと。
日常のこと。
いろいろな話をしました。
出会い系で会うと、最初の数十分は独特の緊張があります。
画面上では何度も話しているのに、実際には初対面だからです。
しかし会話を続けているうちに、その違和感も少しずつなくなっていきました。
「杖をついている女性と会っている」
という感覚より、
「自分に会いに来てくれた女性と一緒にいる」
という感覚になっていきました。
その日はワンナイトになった
そして、その日は最終的に一夜限りの関係になりました。
ここで細かな内容を書くつもりはありません。
重要だったのは、どちらか一方が強引に進めたのではなく、成人同士がお互いの意思を確認したうえで一緒に過ごしたということです。
出会い系だから、会ったら必ずそうなるわけではありません。
食事だけで帰ることもあります。
話してみて合わないこともあります。
何度か会ってから関係が進むこともあります。
今回は結果として、会ったその日に距離が縮まりました。
私にとって印象的だったのは、身体的なこと以上に、
「埼玉県から群馬県まで、本当に会いに来てくれた」
という事実でした。
ワンナイトだったから軽い出会いだったのか
一夜限りの関係というと、
「軽い出会い」
という印象を持つ人もいるでしょう。
しかし私は、関係が続いた長さだけで、その出会いに意味があったかどうかは決められないと思います。
一度しか会わなかった人でも、何年後かまで覚えていることがあります。
逆に何度も会ったのに、ほとんど記憶に残っていない人もいます。
彼女との出来事を今でも覚えているのは、
県をまたいで会いに来てくれたこと。
待ち合わせで初めて杖を使っていることを知ったこと。
そして予想していなかった展開になったこと。
いくつもの出来事が重なったからでしょう。
出会い系では予想外のことが起こる
出会い系サイトを使っていると、自分の想像通りには進みません。
メッセージでは盛り上がったのに、会ったら会話が続かない。
それほど期待していなかった相手と、実際には驚くほど話が合う。
近くに住んでいる人とは会えないのに、遠くに住んでいる人が来てくれる。
そんなことがあります。
今回もそうでした。
埼玉県から群馬県まで女性が来てくれることも、杖を使っていることも、その日の関係がそこまで進むことも、最初から想像していたわけではありません。
出会いは予定表通りには進まない。
それが出会い系の面白さでもあり、難しさでもあります。
今振り返って思うこと
この経験を思い返したとき、最初に浮かぶのはワンナイトだったことだけではありません。
むしろ、
「遠いところから自分に会うために来てくれた人がいた」
ということです。
杖を使っていたことも、その女性を構成する一つの要素ではありました。
でも、それだけでその人を説明することはできません。
出会い系ではプロフィールを見て、相手を何となく想像します。
ところが実際に会えば、その想像からはみ出す部分が必ずあります。
そのとき、プロフィールとの違いばかりを見るのか。
それとも目の前にいる本人を見るのか。
私は後者でありたいと思っています。
一度だけの出会いだったとしても、その日の記憶まで一夜で消えるわけではありません。
埼玉県から群馬県まで会いに来てくれた女性。
待ち合わせ場所に現れた彼女は杖をついていました。
そして実際に話して、一緒に時間を過ごしました。
長く出会い系を使ってきた中でも、今でも覚えている一日の一つです。


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