彼女と性について話していると、時々こちらが考えていなかった希望を伝えられることがある。
私の場合、彼女からオーラルセックスについて「コンドームなしがいい」という希望を何度か聞いた。
相手からそう言われれば、男性としてはうれしく感じる人もいるかもしれない。
私自身も最初は、相手が希望しているなら問題ないのではないか、と考えそうになった。
しかし少し調べたり考えたりすると、これは単純に「彼女が希望しているから大丈夫」という話ではない。
オーラルセックスでも性感染症(STI)が感染する可能性があるからだ。
今回は、出会い系やマッチングサービスを通じた恋愛でも無関係ではない、オーラルセックスとコンドームについて考えてみたい。
相手が希望していてもリスクがゼロになるわけではない
まず大切なのは、二人が同意していることだ。
一方が嫌がっていることを無理にするべきではない。
ただし、二人とも希望していることと、医学的なリスクがないことは別の話だ。
「彼女がしたいと言っている」
「自分も嫌ではない」
ここまでなら二人の意思の問題だ。
しかし性感染症については、さらに知識が必要になる。
オーラルセックスでも感染する可能性のある性感染症がある。
そのため、「性交ではないから何も対策しなくていい」とは考えないほうがいい。
オーラルセックスでも性感染症はあり得る
性感染症というと、性交だけを想像する人もいると思う。
しかし実際には、口や喉を介した性的接触によって感染するものもある。
例えば淋菌感染症、梅毒、ヘルペス、HPVなどは、性的接触の方法によっては口や喉も感染部位になり得る。
感染していても症状が目立たない場合があるのも難しいところだ。
「相手が健康そうだから大丈夫」
とは限らない。
これは相手を疑うという意味ではない。
自分自身についても同じだからだ。
自覚症状がなければ、自分が感染している可能性に気づいていないケースもある。
「恋人だから安全」とも限らない
付き合っている相手なら安心感がある。
知らない相手ではない。
何度も話している。
信頼関係もある。
だから性感染症について考える必要はないと思ってしまうかもしれない。
しかし「信頼できる人か」と「感染症がないか」は別問題だ。
感染症は人間性とは関係ない。
過去の交際などを含め、本人が知らないまま感染している可能性もある。
だから、性感染症の話をすることは相手を疑うことではないと思う。
むしろ関係が深くなるほど、二人で普通に話せるほうがいい。
コンドームを使う意味
オーラルセックスでコンドームを使うことには、性感染症のリスクを下げる意味がある。
もちろん、コンドームを使えばあらゆる性感染症を完全に防げる、という意味ではない。
接触する皮膚の範囲などによっては防ぎきれない感染症もある。
それでも、直接的な接触を減らすことでリスク低減につながる。
「絶対安全か、まったく意味がないか」
という二択で考える必要はない。
リスクをゼロにできなくても、下げる方法を選ぶことには意味がある。
「なしがいい」と言われたらどうする?
私なら、まず理由を聞いてみたい。
責めるように聞く必要はない。
なぜそうしたいと思うのか。
単純に好みなのか。
コンドームを使う必要性をあまり感じていないのか。
二人の考え方を確認する。
そして、自分が不安ならその気持ちも伝える。
相手が希望しているからといって、自分が必ず同意しなければならないわけではない。
これは逆の場合も同じだ。
男性が希望していても、女性が嫌ならしない。
女性が希望していても、男性が不安なら断っていい。
性的なことは、二人とも納得できる範囲で決めるものだと思う。
検査について話す選択肢もある
関係が続いていく相手なら、性感染症検査について話してみる方法もある。
これは、
「あなたを信用していない」
という話ではない。
二人とも確認する。
必要に応じて検査する。
そのうえで、これからどのように付き合っていくかを考える。
そういう健康管理の一つとして考えることができる。
特に出会い系サイトやマッチングアプリなどで知り合った場合、知り合う以前のお互いの恋愛歴をすべて把握しているとは限らない。
だからこそ、関係が深くなった段階で性の健康について話すことには意味があると思う。
出会い系では「会えた」で終わりではない
出会い系サイトの体験談では、
「マッチした」
「LINEを交換した」
「実際に会えた」
というところが注目されやすい。
しかし本当の人間関係は、そこから先のほうが長い。
付き合うようになる。
距離が近くなる。
性的な話をするようになる。
そこで初めて価値観の違いが分かることもある。
避妊について。
性感染症について。
検査について。
どこまでなら大丈夫なのか。
何が嫌なのか。
こういう話ができるかどうかも、交際では意外と重要だと思う。
性の希望を言えること自体は悪いことではない
彼女が自分の希望を伝えてくること自体を、私は悪いことだとは思わない。
むしろ、
「自分はこうしたい」
と話せる関係には良い面もある。
問題になるのは、その希望が相手への強制になってしまう場合だ。
希望を伝える。
相手が考える。
嫌なら断る。
別の方法を相談する。
この流れがあればいい。
性について話すことを恥ずかしいものとして全部避けてしまうより、必要なことを普通に話せる関係のほうが安心できる。
断ったことで愛情が決まるわけではない
こうした場面で、
「断ったら嫌われるのではないか」
と心配する人もいるかもしれない。
しかし、自分が不安に感じている性的な行為を受け入れることが愛情の証明になるわけではない。
逆も同じだ。
相手が断ったからといって、
「自分のことが好きではない」
と判断する必要もない。
その日の体調もある。
感染症への考え方もある。
単純な好みもある。
人によって境界線は違う。
その違いを話し合えることのほうが重要だと思う。
お酒が入っているときほど慎重にしたい
出会い系サイトで知り合った相手とのデートでは、お酒を飲むこともある。
しかし性的な判断をするときは注意したい。
酔って判断力が落ちている状態では、普段ならしない判断をする可能性がある。
「その場の雰囲気でなんとなく」
ではなく、できればお互いが冷静な状態で希望や境界線を確認しておきたい。
これはコンドームの有無だけの話ではない。
性的な関係全般について言えることだと思う。
私がこの話から考えたこと
彼女から「コンドームなしがいい」と言われたことをきっかけに、私は改めて考えた。
相手が希望している。
自分も興味がある。
それだけで判断するのではなく、
「健康面ではどうなんだろう?」
と一度考えることも必要なのだと思う。
性については、雰囲気だけで進んでしまいやすい。
だからこそ、事前に知識を持っておく意味がある。
まとめ|希望・同意・感染症対策は別々に考えたい
彼女からオーラルセックスについて「コンドームなしがいい」と言われた。
これは二人の性的な好みの話でもある。
しかし同時に、性感染症という健康の話でもある。
相手が希望しているから安全になるわけではない。
恋人だから感染症の可能性がなくなるわけでもない。
一方で、相手の希望を否定する必要もない。
二人で話す。
必要ならコンドームなどでリスクを下げる。
検査についても考える。
そして、どちらかが不安なら無理をしない。
出会い系サイトで知り合うことは、関係のスタートにすぎない。
その先で相手とどんな話ができるのか。
性についても、お互いの希望だけでなく健康や安全まで普通に話せる。
私は、そういう関係のほうが長く安心して付き合えるのではないかと思っている。


コメント