LINEが世に出たころのイメージって?

LINE交換のやり方

今では、誰かと連絡先を交換するときに「LINE交換しよう」という言葉はごく普通に使われている。

マッチングアプリや出会い系サイトでも、サイト内のメッセージからLINEへ移動する流れを経験した人は多いだろう。

しかし、LINEが世に出る前は当然ながらそんな文化はなかった。

携帯電話の番号を交換する。

メールアドレスを交換する。

そしてメールを送る。

そんな方法が中心だった。

では、LINEが登場したころ、人々にはどんなサービスに見えていたのだろうか。

今回は、現在では当たり前になったLINEを、登場当時の感覚に戻って考えてみたい。

LINEが登場したのは2011年

LINEがサービスを開始したのは2011年6月。

今から見ると、

「もうそんなに前なのか」

と感じる。

当時はスマートフォンが急速に広がり始めていた時期でもあった。

それまで携帯電話といえば、いわゆるガラケーが中心。

メールアドレスを教えてもらい、

「今日はありがとう」

とメールする。

返信が来る。

またこちらから返信する。

そんなやり取りが普通だった。

そこへ登場したのがLINEだった。

現在のLINEを知っている人からすると普通の機能でも、当時はかなり新鮮に感じた人がいたのではないだろうか。

「メールとは何が違うの?」という印象もあった

LINEを初めて知ったとき、

「これ、メールと何が違うんだ?」

と思った人もいたかもしれない。

文章を送る。

相手から返事が来る。

基本的な目的だけを見るとメールと似ている。

しかし実際に使ってみると感覚はかなり違った。

メールの場合、

件名を書いて、

本文を書いて、

送信する。

ある程度「一通の手紙」という感覚が残っていた。

一方LINEは、

「今どこ?」

「駅着いた」

「了解」

というように、短い文章を次々と送る使い方と相性がよかった。

メールよりも会話に近い。

これが大きな違いだったと思う。

チャット形式が新鮮だった

LINEの画面では、自分と相手のメッセージが一つの画面に並ぶ。

今では当たり前だ。

しかしメール中心の時代から移ってきた人には、このチャット形式そのものが新鮮だった。

以前のメールなら、

受信メールを開く。

返信する。

また新しいメールが届く。

という感覚が強かった。

LINEでは過去の会話を見ながら、そのまま続きを送れる。

男女のやり取りでも、この違いは大きかったと思う。

メールなら少し考えて長めの文章を送っていた場面でも、

「お疲れ」

「今日はありがとう」

「また行こう」

と細かく分けて送れる。

連絡というより、本当に会話しているような感覚に近づいた。

「既読」という仕組みも強烈だった

LINEを語るうえで外せないのが「既読」だろう。

自分が送ったメッセージを相手が開くと既読になる。

今では誰でも知っている仕組みだが、メール時代には基本的に、

「相手が読んだのか分からない」

という状態が普通だった。

メールを送って返事が来ない。

まだ読んでいないのか。

読んだけれど忙しいのか。

返信を考えているのか。

それとも返信するつもりがないのか。

分からなかった。

LINEでは少なくとも「開いた」という情報が見える。

便利な一方で、新しい悩みも生まれた。

既読なのに返信がない。

現在なら「既読スルー」という言葉まで普通に使われる。

LINEは連絡を便利にした一方で、恋愛に新しい心理戦のようなものも持ち込んだのかもしれない。

スタンプもLINEらしい文化だった

もう一つ印象的だったのがスタンプだ。

文字を書かなくても、大きなイラスト一つで感情を伝えられる。

ありがとう。

了解。

お疲れ。

うれしい。

悲しい。

そういった気持ちを、文章ではなくスタンプで返せる。

これは男女のやり取りでも便利だった。

文章だけでは少し冷たく見える返信でも、スタンプを一つ付ければ柔らかくなる。

逆に、何と返したらいいのか分からないときにスタンプだけ送ることもできる。

メール中心だった時代とは、コミュニケーションの雰囲気そのものが変わっていったように思う。

出会い系の「連絡先交換」も変わった

出会い系サイトとの相性も大きかった。

以前なら、サイト内で知り合った相手と外部で連絡を取る場合、

メールアドレスを交換する。

あるいは電話番号を交換する。

そんな方法が中心だった。

メールアドレスは個人的な情報という感覚が強かったし、電話番号をいきなり教えるのは抵抗がある人もいただろう。

そこにLINEが加わった。

「LINEやってる?」

「LINE交換する?」

という新しい選択肢ができた。

この変化はかなり大きかったと思う。

LINE交換が一つの段階になった

出会い系やマッチングアプリを使っていると、サイト内メッセージからLINEへ移ることを一つの進展のように感じることがある。

まだ会っていなくても、

サイト内だけの関係

から、

普段使っている連絡手段でも話す関係

へ変わる。

もちろん、LINEを交換しただけで相手に恋愛感情があるとは限らない。

ここは勘違いしないほうがいい。

ただ、コミュニケーションの場所が一段変わる感覚は確かにある。

LINE登場後は、この「LINE交換」という新しいステップが男女の出会いに加わったと言える。

メールアドレスを聞く機会はかなり減った

昔を思い出すと、好きな人のメールアドレスを知っていること自体が重要だった時代がある。

メールアドレスを聞けるか。

最初のメールを何と書くか。

返信が何分後に来るか。

そんなことを気にしていた。

現在は、

「メールアドレス教えて」

より、

「LINE交換しよう」

のほうが自然な場面が増えた。

技術が変わっただけに見えるが、実際には恋愛の行動まで変えている。

返信のテンポも速くなった

メール時代なら、数時間後に返信が来ても特に不自然ではなかった。

LINEでは短文をテンポよく送り合えるため、リアルタイムに近いやり取りも増えた。

便利ではある。

しかし返信速度を意識しすぎる原因にもなる。

5分返信がない。

30分返信がない。

既読になったのに返ってこない。

恋愛中なら、そんな細かなことまで気になってしまう。

便利になった分だけ、人間関係の距離が近くなりすぎることもあるのだと思う。

「連絡が取れる」から「常につながっている」へ

LINE登場前と後の大きな違いを一言で表すなら、

連絡手段から、つながり続ける手段へ変わった

ということかもしれない。

メールは必要なときに送る印象が強かった。

LINEは日常の細かな出来事まで送れる。

「今帰った」

「今日こんなの食べた」

「眠い」

そんな内容でも成立する。

恋人同士なら、朝から夜までLINEすることもできる。

まだ付き合っていない男女でも、毎日のようにメッセージを交換できる。

物理的には離れていても、心理的にはかなり近い。

これはメール時代とは少し違う感覚だ。

今ではLINEが普通すぎて新しさを忘れている

現在LINEを使っていると、登場当時の新鮮さを意識することはほとんどない。

既読。

スタンプ。

グループ。

無料通話。

チャット形式。

どれも日常の一部になった。

しかし2011年ごろまで時間を戻して考えると、かなり大きな変化だったことが分かる。

特に恋愛や出会いという視点では、

連絡先を交換するという行為そのものを変えたサービス

だったと思う。

出会いの歴史を振り返ると面白い

出会い系サイトの歴史を考えると、サービスそのものだけを見ても全体像は分からない。

携帯電話。

メール。

スマートフォン。

LINE。

そしてマッチングアプリ。

周辺の技術が変わるたびに、人と人が知り合った後の行動も変化してきた。

昔はメールアドレスを交換できただけでうれしかった。

今ではLINEを交換しても、

「返信が遅い」

「既読になった」

「ブロックされたかもしれない」

と別の悩みが生まれる。

便利になれば、人間関係の悩みまでなくなるわけではない。

悩みの形が変わっただけなのかもしれない。

まとめ|LINE登場は男女の連絡方法が変わる転換点だった

LINEが世に出たころを振り返ると、最初から現在のような「当たり前の連絡手段」だったわけではない。

メールとの違いがよく分からなかった人もいただろう。

しかし、

短文で会話できる。

既読が分かる。

スタンプで感情を伝えられる。

通話もできる。

こうした特徴によって急速に日常へ入り込んでいった。

そして出会い系や恋愛でも、

メールアドレス交換からLINE交換へ

という大きな変化が起きた。

好きな人のメールアドレスを聞く時代から、LINEを交換する時代へ。

今では普通すぎて意識しないが、振り返ってみるとかなり大きな変化だった。

出会い系サイトの体験を記録していくなら、こうした「出会いの道具が変わった時代」も残しておくと面白い。

現在当たり前に使っているLINEも、登場したころには新しいコミュニケーションの形だったのだから。

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