出会い系サイトやマッチングサービスを長く使っていると、「いつまで続けるんだろう」と考える瞬間がある。
私自身、10年以上にわたってさまざまなサービスを利用してきた。
良い出会いもあった。
思い出に残るデートもあった。
一方で、返信が来なかったこと、約束が流れたこと、期待と違ったことも少なくない。
そんな日々を繰り返していたある時、ふと気づいた。
いつの間にか、利用していたサービスを全部退会していたのである。
「今日で終わりにしよう。」
そんな大きな決意があったわけではない。
自然な流れだった。
最初は出会いを求めて始めた
登録した頃は、新しい人と知り合いたいという気持ちが強かった。
仕事だけでは出会いが少ない。
友人の紹介も減ってきた。
だから、インターネットを通じた出会いは、とても魅力的に感じた。
プロフィールを書き、メッセージを送り、待ち合わせを決める。
当時は、その一つひとつが新鮮だった。
たくさんの経験ができた
長く利用していると、本当にいろいろな人と出会う。
楽しく話せた人。
食事だけで終わった人。
何度も会った人。
価値観が合わなかった人。
その一つひとつが経験になった。
うまくいったことも、失敗したことも、今では自分の考え方を作る材料になっている。
少しずつ変わっていった気持ち
以前は、新しい通知が来るたびに嬉しかった。
メッセージが届けば、すぐに開いていた。
ところが、ある頃から少しずつ変化があった。
急いで返信しなくなった。
毎日ログインしなくなった。
気づけば、数週間開かないことも増えていた。
「飽きた」というより、「生活の中心ではなくなった」という感覚だった。
人生の優先順位が変わる
人は年齢や環境によって、優先順位が変わる。
仕事に集中したい時期。
趣味を楽しみたい時期。
勉強を頑張りたい時期。
家族との時間を大切にしたい時期。
出会いだけが人生ではない。
以前は多くの時間を使っていたことでも、自然と別のことへ関心が向くことがある。
私も、その変化の中にいたのだと思う。
退会は「失敗」ではない
退会すると聞くと、
「出会えなかったから?」
「嫌なことがあったから?」
と思われるかもしれない。
もちろん、そういう人もいるだろう。
しかし、私の場合は少し違った。
必要な時期が終わった。
そんな感覚に近い。
利用していた時間そのものを後悔しているわけではない。
むしろ、多くの経験ができたことに感謝している。
出会い方は一つではない
出会い系サイトは、人と知り合うための一つの方法である。
職場。
趣味。
友人の紹介。
地域活動。
偶然の出会い。
方法は一つではない。
だから、サービスをやめたからといって、人とのつながりが終わるわけでもない。
退会したから分かったこと
退会してから気づいたこともある。
以前より時間が増えた。
通知を気にすることが減った。
「返信しなければ」という焦りもなくなった。
その時間を読書や散歩、ブログを書くことに使うようになった。
生活が少しだけ落ち着いた気がした。
また始める日が来るかもしれない
「もう二度と利用しない。」
そう決めているわけではない。
人生は変化する。
数年後には、また新しい出会いを求める気持ちになるかもしれない。
その時は、その時の自分に合った方法を選べばいい。
今は一度区切りをつけただけだ。
出会い系を通じて学んだこと
一番大きかったのは、人との距離感だった。
画面の向こうにも、それぞれの人生がある。
期待しすぎないこと。
相手を尊重すること。
無理をしないこと。
断る勇気を持つこと。
こうしたことは、出会い系だけでなく、日常の人間関係にも通じている。
まとめ
気づけば、私は利用していた出会い系サイトをすべて退会していた。
大きな理由があったわけではない。
生活が変わり、優先順位が変わり、自然とそうなった。
10年以上利用した時間は決して無駄ではなかった。
楽しかった思い出もあれば、失敗から学んだこともある。
出会い系サイトは、人生を変える魔法ではない。
しかし、人と知り合う「きっかけ」を与えてくれる選択肢の一つではある。
そして、必要な時に始め、必要がなくなれば離れる。
それもまた、一つの自然な使い方なのだと思う。
退会した今でも、あの頃の経験が消えることはない。
それらはすべて、今の私を形作る大切な記憶として残っている。


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