出会い系サイトで知り合った女性と実際に会った経験を振り返っていると、後になってから、
「よく考えたら、あれってかなり大きな行動だったのでは?」
と思うことがある。
私の場合、その一つが女性が東京方面から湘南新宿ラインを使い、約20駅離れた前橋駅まで来てくれたことだ。
当時の私は、実際に女性と会うことへの緊張のほうが大きかった。
せっかく前橋まで来てくれたのに、ガチガチに緊張してしまい、近くのカフェへ誘うことすらできなかった。
しかし時間が経ってから考えると、気になるのは別の部分だ。
なぜ彼女は、そこまでして前橋まで来てくれたのだろう?
もちろん本人に確認しない限り、本当の心理は分からない。
ただ、「遠くまで会いに来る」という行動から考えられることはある。
今回は、当時の経験を振り返りながら考えてみたい。
約20駅の移動は「ちょっと会ってみる」より重い
まず考えたいのは移動の負担だ。
近所の人と駅前で30分会うのとは違う。
電車に乗る。
何駅も移動する。
時間も使う。
交通費もかかる。
そして帰りもある。
つまり、前橋駅まで来るためには、それなりの時間と労力を使うことになる。
恋愛心理の記事でも、二人きりで会う行動は好意を考える材料にはなるものの、一つの行動だけで脈ありと断定するのは難しいとされている。
だから、
「20駅来てくれた=自分のことが好きだった」
とまでは言えない。
それでも少なくとも、
「わざわざ会いに行く価値がある相手」
くらいには思ってくれていた可能性はあると思う。
興味がまったくなければ、遠距離を移動する理由そのものが弱くなるからだ。
心理①「一度、本当に会ってみたかった」
一番自然なのはこれだと思う。
出会い系サイトでは、最初はプロフィールとメッセージだけだ。
写真を見る。
文章を読む。
何度かやり取りする。
すると、
「実際にはどんな人なんだろう?」
という興味が出てくる。
ネット上で知り合った男女が実際に会う理由を調べた研究でも、「話や感覚が合う」「やり取りを通じて信頼関係ができた」「実際に会ってみたい」「恋愛相手の候補」といった理由が報告されている。
彼女も私とのやり取りの中で、
「一度会ってみようかな」
と思ったのかもしれない。
そして、その気持ちが移動の面倒さを上回った。
それだけでも、当時の私が思っていたより意味のある行動だったと思う。
心理②「ある程度の好意があった」
当然、この可能性も考える。
女性から「会いたい」と行動する理由には、恋愛的な好意が含まれる場合もある。
特に今回の場合は、自分の生活圏の近くで会うのではなく、相手側の地域まで移動している。
だから私は、
好意ゼロだった可能性より、何らかのプラスの感情があった可能性のほうを考えたくなる。
ただし、ここで「恋愛感情」と断定してはいけない。
好感を持っている。
話してみたい。
面白そう。
安心できそう。
友達として興味がある。
恋人候補として確認してみたい。
これらは全部違う。
「会いに来てくれた」という一つの事実から、その好意がどの段階だったのかまでは分からない。
心理③「メッセージだけでは判断できなかった」
これも十分あり得ると思う。
出会い系サイトでは、文章だけで相手を完全に判断することはできない。
実際に会えば、
声。
表情。
話すテンポ。
清潔感。
雰囲気。
気遣い。
一緒にいて落ち着くか。
そういったものが一気に分かる。
つまり女性にとって前橋までの移動は、単純なデートではなく、
「この男性は実際に会ったらどんな人なのか確認してみたい」
という行動だった可能性もある。
これは脈なしという意味ではない。
むしろ出会い系では、会うこと自体が判断のスタートなのだと思う。
心理④「自分から動くことに抵抗がない女性だった」
私は男性側なので、
「女性が20駅も来てくれた」
という事実をかなり大きく感じる。
しかし、本人にとってはそこまで大事件ではなかった可能性もある。
電車移動が苦にならない。
知らない街へ行くのが好き。
休日なら時間がある。
行動力がある。
興味を持ったら自分から会いに行く。
そんなタイプなら、
「前橋?じゃあ行ってみよう」
くらいだった可能性もある。
だから、距離だけを使って女性の気持ちを100%判断することはできない。
その人にとって、その移動がどれほど大きな負担だったかも重要なのだと思う。
それでも「行動」は軽く見ないほうがよかった
ただ、今振り返って一つ思うことがある。
私はもう少し、彼女が来てくれたという事実を大切にしてもよかった。
彼女は実際に電車へ乗った。
何駅も移動した。
そして前橋駅まで来た。
これは想像ではなく行動だ。
その日に彼女が私を恋愛対象としてどの程度見ていたのかは分からない。
それでも、時間を使って実際に会いに来てくれたこと自体は事実だった。
私はそこをもっと素直に受け取ればよかった。
私は緊張しすぎてカフェにも誘えなかった
ところが実際の私は、そんなことを冷静に考える余裕がなかった。
女性が前橋まで来てくれた。
うれしい。
でも緊張する。
何を話そう。
次はどうすればいい。
そんなことばかり考えていた。
結果として、近くのカフェへ行くという、ごく普通の提案すらできなかった。
今なら、
「遠いところありがとう。とりあえずお茶でもしようか」
これだけでよかったと思う。
別に特別なデートプランはいらなかった。
高級レストランを予約する必要もない。
面白いことを言う必要もない。
まず座って話せる場所へ行けばよかった。
約20駅より「カフェまで数百メートル」のほうが遠かった
この出来事を振り返ると、少し不思議に感じる。
彼女は約20駅を移動して前橋まで来た。
一方、私はそこからカフェへ誘う数百メートルを進めなかった。
物理的には彼女のほうが圧倒的に長い距離を移動している。
しかし心理的には、私にとってカフェまでの数百メートルのほうが遠かった。
恋愛では、こういうことがあるのだと思う。
相手がかなり大きな行動をしてくれているのに、自分が緊張しているとそれが見えなくなる。
「嫌われたらどうしよう」
「何を話せばいい?」
「次はどうする?」
自分の頭の中でいっぱいになってしまう。
でも本当は、
相手はすでに会いに来てくれている。
まずそこを見ればよかった。
本当の「脈あり」はその後の行動も含めて考える
では、前橋まで来てくれたことを「脈あり」と判断していいのか。
私は、それだけでは判断しないほうがいいと思う。
むしろ重要なのは、その後だ。
会っている間に楽しそうだったか。
会話を続けようとしてくれたか。
帰宅後も連絡が続いたか。
また会う話が出たか。
女性側から次の予定を提案したか。
こうした複数の行動が重なれば、「好意があったのでは」と考える材料は強くなる。恋愛系の解説でも、デート後の連絡や次回デートへの積極性など、複数のサインを合わせて見る考え方が紹介されている。
逆に、遠くから来てくれたという一つの出来事だけを何年も「絶対に好きだった証拠」と考えるのも違う。
今なら「来てくれたこと」にまず感謝する
もし今、同じ状況になったらどうするか。
私は最初に、
「遠いところまでありがとう」
と言いたい。
そのうえで、
「少しお茶しようか」
と提案する。
それだけでいい。
相手の心理をその場で全部読み解く必要はない。
「20駅も来たんだから脈ありだ」
と考える必要もない。
逆に、
「本当に自分に興味があるのかな」
と疑い続ける必要もない。
来てくれたという行動には感謝する。でも、気持ちは決めつけない。
このくらいがちょうどいい。
まとめ|少なくとも「会って確かめたい相手」ではあったと思う
湘南新宿ラインで約20駅。
そして前橋駅まで来てくれた女性。
彼女の本当の心理は、今となっては本人にしか分からない。
恋愛的な好意があったのかもしれない。
メッセージで興味を持ってくれたのかもしれない。
単純に一度会って確かめたかったのかもしれない。
もともと行動力のある女性だった可能性もある。
だから私は、
「遠くから来た=好きだった」
とは断定しない。
ただ一つ言えるのは、その時点では少なくとも、時間と移動の負担をかけても**「実際に会ってみよう」と思える相手ではあった**ということだ。
今振り返れば、これはもっと大切に受け止めてよかった。
私は彼女が約20駅を移動したことより、自分がカフェへ誘えなかったことばかり覚えていた。
でも、この体験から学べるのは失敗だけではない。
次に誰かが遠くから会いに来てくれたなら、相手の心理を推測しすぎる前に、
「来てくれてありがとう」
と伝える。
そして普通にお茶へ誘う。
それだけでも、あのときとは違うデートになると思う。


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