人と人との出会いは、どこでつながるか分からない。
初対面だと思って話していた相手が、実は同じ地域の出身だった。共通の知人がいた。昔よく行った場所を相手も知っていた。
そんな偶然はときどきある。
しかし今回、私が経験したのはもう少し驚く出来事だった。
偶然会った女性と話していたところ、自分と同じ中学校の卒業生だったことが分かった。
もちろん、最初から知っていて会ったわけではない。
相手の出身校を知っていたわけでもない。
普通に初対面の女性として会い、何気ない会話を続けていたところから判明した。
今回は「世間は本当に狭いことがある」と感じた、この偶然について振り返ってみたい。
※プライバシー保護のため、相手の名前、中学校名、具体的な地域、年代など、個人を特定できる情報は掲載していません。
最初はまったく知らない女性だった
最初に会ったとき、相手に見覚えがあったわけではない。
相手も私を知っている様子はなかった。
つまり、お互いの認識としては完全な初対面だった。
そのため、昔の知り合いに偶然再会したという話とは少し違う。
普通に会話をしていただけだった。
ところが、何気ない話を続けていると、少しずつ共通点が出てきた。
出身地の話から距離が縮まった
きっかけは出身地についての会話だった。
出身地というのは、初対面でも比較的話しやすい話題だと思う。
「どの辺りの出身?」
「その場所なら知っている」
そんなところから会話が広がる。
私たちの場合も、最初は大まかな地域について話していた。
ところが話していくと、
「そこ、自分も知っている」
という場所が増えてきた。
出身地域が近いだけでも少し驚く。
しかし、さらに話をしていくと学校の話になった。
そこで偶然が判明した。
まさかの「同じ中学校」
中学校の話を聞いた瞬間、
「え?」
と思った。
私と同じ中学校だったからだ。
全国にはたくさんの中学校がある。
その中で、偶然会った女性が同じ学校の卒業生だった。
確率を計算したわけではないが、かなり珍しい出来事に感じた。
「そんな偶然があるのか」
というのが最初の感想だった。
それまで知らない人だった相手が、急に少し身近な存在に感じられた。
同じ中学校でも知り合いとは限らない
ただし、同じ中学校だったからといって、同級生だったわけではない。
卒業した年代が違えば、学校で会っていない可能性もある。
実際、同じ中学校を卒業した人は何百人、何千人といる。
そのため、
「同じ中学校=昔から知っている人」
ではない。
ここは分けて考えた方がいい。
それでも、同じ校舎を知っている。
同じ地域の道を歩いたことがある。
学校周辺の風景も知っている。
それだけで不思議な共通点だった。
共通点が一つ見つかるだけで会話が変わる
興味深かったのは、同じ中学校だと分かってからだった。
それまで完全な初対面だったのに、会話の感覚が少し変わった。
地元の話ができる。
昔の地域の雰囲気も分かる。
同じ場所について説明しなくても通じる。
これは大きかった。
人は共通点が見つかると、心理的な距離を近く感じることがある。
同じ趣味。
同じ仕事。
同じ出身県。
同じ学校。
共通点にもいろいろあるが、出身校が同じというのはかなり具体的だ。
だから余計に驚いたのだと思う。
だからといって詳しく調べる必要はない
一方で、少し注意した方がいいとも感じた。
同じ中学校だと分かると、
「何年卒業?」
「誰を知っている?」
「実家はどの辺?」
など、さらに聞きたくなるかもしれない。
しかし、初対面の相手にそこまで聞く必要はない。
情報を組み合わせれば、本人を特定できてしまう可能性もある。
偶然見つかった共通点は、
「すごい偶然ですね」
くらいで楽しむのがちょうどいい場合もある。
相手が話したくないことまで掘り下げない。
これは今回のようなケースだけでなく、マッチングアプリや出会い系サイトで人と会う場合にも大切だと思う。
ネットの出会いでも現実世界につながることがある
ネットで知らない人とやり取りしていると、相手が自分の生活とはまったく関係のない人物に感じることがある。
しかし、実際に話してみるとそうとも限らない。
同じ地域に住んでいた。
同じ学校だった。
以前の勤務先が近かった。
共通の知人がいた。
よく行く店が同じだった。
こうしたことは十分あり得る。
ネットと現実は完全に切り離されているわけではない。
だからこそ、プロフィールやメッセージで個人情報をどこまで公開するかは考えた方がいい。
個人情報は少しずつ伝えればいい
特に初めて会う相手なら、自分の情報を一度に全部伝える必要はないと思う。
本名。
詳しい住所。
勤務先。
出身校。
家族についての情報。
SNSアカウント。
こうした情報を組み合わせると、思っている以上に個人を特定しやすくなることがある。
もちろん、信頼関係ができれば自然に話すこともあるだろう。
重要なのは、
「知り合ったばかりだから、どこまで話すか自分で決める」
という意識だと思う。
相手の情報についても同じ
これは自分の個人情報だけの問題ではない。
偶然相手のことを知った場合も同じだ。
たとえば出身校が分かったからといって、SNSで探す。
共通の知人を調べる。
卒業アルバムから本人を探す。
こうした行動まで進むと、単なる偶然の出会いとは話が変わってくる。
相手から聞いた情報は、その会話の中だけにとどめる。
そのくらいの距離感がちょうどいいと思った。
出会い系サイトを利用するときにも覚えておきたい
今回の出会い自体は、マッチングアプリや出会い系サイトを通じたものではなかった。
それでも、出会い系サイトについて考えるきっかけにはなった。
プロフィールには必要以上の個人情報を書かない。
初対面で自宅の詳しい場所を伝えない。
勤務先を簡単に特定できる情報を出さない。
相手の情報も必要以上に調べない。
そして初めて会う場合には、人のいる場所を選ぶ。
こうした基本的なことは、やはり大切だと思う。
「世間は狭い」は本当に起こる
今回一番印象に残ったのは、何か特別な出来事が起こったことではない。
偶然会った女性が同じ中学校の卒業生だった。
ただそれだけだ。
しかし、自分で経験すると意外なほど驚く。
知らない人だと思っていた相手にも、自分と重なる過去がある。
同じ町を歩き、同じ学校に通い、同じような風景を見ていた時期があった。
人と人とのつながりは、自分が想像しているより複雑なのかもしれない。
同時に、ネットで人と知り合う時代だからこそ、現実の人間関係と偶然つながる可能性も忘れない方がいい。
今回の経験から私が感じたのは、
「世間は狭い」という言葉は、本当にそのまま起こることがある
ということだった。
そして偶然共通点を見つけても、相手のプライバシーには踏み込みすぎない。
驚く。
少し話す。
そして、それ以上は追いかけない。
そんな距離感も、大人同士の出会いでは大切なのだと思う。


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