今ではマッチングアプリをスマホで利用するのが当たり前になった。
プロフィール写真は高画質。メッセージを送りながら地図を開き、待ち合わせ場所までナビで移動することもできる。
しかし、2000年代の出会い系は今とはかなり違っていた。
私が利用してきた出会い系の一つが「イクヨクルヨ」だ。
ガラケーでサイトを開き、掲示板やプロフィールを見て、気になった女性へメッセージを送る。
返信が来ただけでもうれしい。
何度かやり取りをして、
「じゃあ会ってみる?」
となれば一気に緊張する。
今回は、そんな時代を知っている立場から、2000年代のイクヨクルヨでありがちだった出来事をランキング形式で振り返ってみたい。
※ランキングは私自身の経験や当時の出会い系文化を振り返った主観的な内容であり、すべての利用者に当てはまるものではない。
第10位 ガラケーで何度もサイトを開く
2000年代といえば、やはりガラケーだ。
スマホのような大画面ではない。
小さな画面を見ながらボタンを押してサイトを操作する。
気になるのは、
「誰かから返事が来ていないかな?」
ということ。
一度確認する。
まだ来ていない。
少し時間が経つ。
また確認する。
新しいメッセージを見つけると、それだけで少しテンションが上がった。
今なら通知を見れば済むようなことでも、当時は自分からサイトを見に行く感覚が強かった。
第9位 プロフィールの短い文章を真剣に読む
今のマッチングアプリでは写真の存在感がかなり大きい。
しかし当時は、携帯電話の画面も写真も現在ほど見やすくなかった。
だからプロフィールに書かれている文章が重要だった。
住んでいる地域。
年齢。
趣味。
どんな人と会いたいのか。
短い文章でも、
「この人とは話が合いそうだ」
と思えばメッセージを送ってみる。
限られた情報から相手を想像するのも、当時の出会い系の特徴だったと思う。
第8位 写メが来るまで相手の顔がよく分からない
「写メ」という言葉をよく使っていた時代でもある。
現在ならスマホで撮影した高画質な写真を何枚も見ることができる。
2000年代は違った。
写真が小さい。
画質も粗い。
暗い場所で撮影されている。
それでも写真を交換すると、
「こんな感じの人なんだ」
と一気に現実味が増した。
ただし、写真だけで相手の雰囲気を完全に判断するのは難しい。
結局、
実際に会ってみないと分からない。
これが今以上に大きかった。
第7位 掲示板を見るのが日課になる
イクヨクルヨのような当時の出会い系では、掲示板から相手を探す使い方も印象的だった。
今日は誰が書き込んでいるだろう。
近くの人はいないかな。
気の合いそうな人はいないかな。
そんなことを考えながら見る。
新しい書き込みを見つける。
プロフィールを見る。
文章を読む。
そして、
「メールしてみよう」
となる。
現在のスワイプ型アプリとは違う、掲示板を入口にした出会いがあった。
第6位 直メに移ると距離が縮まった気がする
サイト内で何度かやり取りする。
そしてある程度仲良くなってから、サイト外のメールで連絡するようになる。
当時なら携帯電話のメールアドレスを使うこともあった。
サイト内のやり取りから普段使っている連絡手段へ移ると、
「少し距離が縮まったかな」
と感じる。
もちろん、個人情報を相手へ伝えることになるので慎重さは必要だ。
今ならLINEなどを交換する場面に近いのかもしれない。
ただ、当時のメールアドレス交換には独特の緊張感があった。
第5位 メールアドレスを一文字間違える
今ではQRコードなどで連絡先を交換できる。
2000年代はメールアドレスを文字で伝えることも珍しくなかった。
そこで起こるのが入力ミスだ。
アルファベット。
数字。
ハイフン。
アンダーバー。
長いメールアドレスだと、一文字違うだけで届かない。
「送った?」
「来てないよ」
「アドレス合ってる?」
こんな確認が必要になることもあった。
今振り返ると、これもガラケー時代らしい出来事だった。
第4位 「今日会える?」で予定が突然決まる
何日も前からデートを計画するとは限らない。
掲示板を見てメッセージを送る。
何度かやり取りする。
すると、
「今日って暇?」
という話になる。
そこから、
「じゃあ会ってみようか」
と予定が決まる。
数時間前まで知らなかった人と、その日の夕方には待ち合わせをしている。
出会い系ならではのスピード感だった。
一方で、急に会うときほど相手について分からないことも多い。
初対面では人目のある場所を選び、違和感があれば無理をしない。
この点は今でも変わらないと思う。
第3位 待ち合わせ場所を文章で説明する
今なら地図アプリがある。
店の場所も共有できる。
現在地も確認できる。
2000年代はそこまで簡単ではなかった。
「駅の改札を出たところ」
「○○口の前」
「コンビニの近く」
「黒い上着を着ている」
こんな情報をメールで交換する。
ところが、同じような服装の人が何人もいる。
駅の出口を間違える。
お互い到着しているのに会えない。
そしてガラケーを開いて、
「今どこ?」
とメールする。
待ち合わせ自体が一つのイベントだった。
第2位 会ってみたらメールの印象と全然違う
これは出会い系では定番かもしれない。
メールではものすごく積極的だった人が、実際に会ったら静かだった。
逆に、文章ではそっけない印象だったのに、会ってみるとよく笑って話してくれる。
写真の印象とも違う。
声を聞けばまた違う。
人間は文章と写真だけでは分からない。
2000年代は現在よりオンライン上で得られる情報が少なかっただけに、このギャップがさらに大きかったように感じる。
そして、
「会って初めて分かる」
という部分こそ、当時の出会い系の面白さでもあった。
第1位 待ち合わせ相手を見つけるまでが一番ドキドキする
私が1位に選びたいのは、やはり待ち合わせだ。
約束した場所へ行く。
周囲を見る。
それらしい女性がいる。
でも本人かどうか分からない。
こちらも相手を探している。
相手もこちらを探しているかもしれない。
ガラケーを確認すると、
「着いたよ」
というメール。
周囲を見る。
一人の女性が携帯電話を見ている。
「もしかして……」
と思う。
ここから声をかけるまでの数秒。
この緊張感は何度経験しても独特だった。
サイトでプロフィールを見つけたところから始まり、掲示板、メール、写メ、待ち合わせと進んできたものが、ここで初めて現実になる。
画面の中にいた人が目の前の人になる瞬間。
2000年代のイクヨクルヨを振り返ったとき、私にはこの場面が特に印象深い。
2000年代と現在では出会い方が大きく変わった
現在のマッチングアプリは便利だ。
写真もきれい。
メッセージも送りやすい。
地図も使える。
店もその場で検索できる。
待ち合わせで迷っても、その場で位置を確認しやすい。
2000年代と比べれば、出会うまでに必要だった手間の多くがなくなった。
一方で、昔には昔の面白さがあった。
ガラケーでメッセージを確認する。
写メを受け取る。
メールアドレスを交換する。
待ち合わせ場所を文章で説明する。
今なら数秒で済むことに時間がかかった。
だからこそ、一つ一つの出来事を覚えているのかもしれない。
まとめ|2000年代はガラケーの向こう側に出会いがあった
2000年代のイクヨクルヨを振り返ると、現在とは違う「あるある」がたくさんある。
ガラケーでサイトを見る。
掲示板をチェックする。
写メを交換する。
直メへ移る。
服装を伝える。
そして待ち合わせ場所で相手を探す。
便利さなら現在のほうが圧倒的に上だろう。
しかし当時は、相手について分からないことが多かった分、一通のメールや一回の待ち合わせが強く記憶に残ることもあった。
出会い系サービスそのものだけではない。
携帯電話、メール、写メ、待ち合わせ――その全部を含めて2000年代の出会い文化だった。
長く出会い系を利用してきた人なら、今のマッチングアプリを使いながら、ふとガラケー時代の出会いを思い出すことがあるのではないだろうか。


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