出会い系サイトやマッチングアプリを長く使っていると、実際に会った後で「価値観が合わない」と感じることがある。
食事の好みや連絡頻度なら、多少違ってもそれほど問題にはならない。
しかし、性に関する考え方は別だ。
今回は、付き合っていた彼女との間で、性的な接触の際にコンドームを使うかどうかについて意見が合わず、少し口論になったときのことを書いてみたい。
これは「どちらが正しかった」という話ではない。
出会い系で知り合った相手だからこそ、自分が嫌だと思ったことをどこまで言えるのかを考えた出来事だった。
彼女から言われた一言
その日は普通に彼女と一緒に過ごしていた。
特にケンカをしていたわけでもない。
雰囲気も悪くなかった。
そんな中で、彼女から性的なことについて希望を伝えられた。
「コンドームなしで舐めたい」
という内容だった。
最初に聞いたとき、少し戸惑った。
相手からすれば、それほど大きな要求ではなかったのかもしれない。
しかし、自分としては感染症などのリスクが気になった。
そこで、
「それはちょっと嫌だ」
という意味のことを伝えた。
ここまでは普通の会話だったと思う。
問題はその後だった。
「どうして?」となった
彼女としては、自分が断るとは思っていなかったようだった。
「なんで?」
という雰囲気になった。
自分としては単純だった。
性感染症などのことを考えれば、絶対に何も起こらないとは言い切れない。
だから自分が不安を感じる行為については、無理にしたくなかった。
ところが、この説明が彼女には少し冷たく聞こえたのかもしれない。
「私のこと信用してないの?」
という方向の話になった。
これには困った。
信用しているかどうかと、予防するかどうかは、自分の中では別の問題だったからだ。
信用と安全対策は別だと思った
恋人同士なら相手を信用したい。
これは当然だと思う。
しかし、
「信用しているから対策しなくていい」
となると、自分には少し違和感があった。
健康に関することなら、相手を疑っているかどうかに関係なく、自分が納得できる方法を選んでもいいと思う。
たとえば付き合い始めたばかりなら、お互いの過去をすべて知っているわけではない。
相手に悪意がなくても、本人が感染に気付いていないケースだって考えられる。
だから、
「信用していないわけじゃない」
と説明した。
しかし、こういう話は難しい。
理屈だけで説明すればするほど、相手には距離を置かれているように感じられる場合もある。
少しずつ空気が悪くなってしまった。
ちょっとした口論になった
大声で怒鳴り合ったわけではない。
それでも、お互いに少しムッとした。
彼女は、
「そこまで気にする?」
という感じだった。
自分は、
「気になるものは仕方ない」
という感じだった。
どちらも引かなかった。
今考えると、行為そのものよりも、
「自分の考えを理解してほしい」
という気持ちがお互いに強くなっていたのだと思う。
こうなると話がずれていく。
最初は安全対策について話していたのに、途中から、
「信用されているか」
「自分の気持ちを尊重してくれるか」
という話になってしまう。
恋人同士の口論では、こういうことが意外とある。
嫌なことは嫌と言っていい
この経験で改めて思ったことがある。
性的なことについては、男性でも女性でも、嫌なことは嫌と言っていい。
恋人だから応じなければならないわけではない。
付き合っている期間が長いから断れないということでもない。
その日の気分で嫌な場合もあるだろう。
安全面が気になる場合もある。
単純に好きではない場合もある。
理由が何であっても、お互いが納得していることが大切だと思う。
相手がやりたいことと、自分がやりたいことが一致しない場合も当然ある。
そこで無理に合わせるより、
「これは大丈夫」
「これは嫌」
と話せる関係のほうが長く付き合いやすいのではないかと思った。
出会い系では特に最初の確認が大切
出会い系やマッチングアプリの場合、知り合ってから実際に会うまでの期間が短いこともある。
プロフィールやメッセージだけでは、相手の考え方までは分からない。
実際に会ってみると、
「こんな考え方だったんだ」
と初めて知ることも多い。
特に性に関する話は、メッセージ段階ではほとんどしない人もいるだろう。
だからこそ、実際にそういう状況になってから初めて意見の違いが出てくることがある。
そこで雰囲気に流されると、後になって後悔する可能性もある。
少し空気が悪くなったとしても、自分が不安なら一度止める。
これは大切だと思う。
コンドームでも完全に防げるわけではない
もう一つ知っておきたいのは、コンドームを使用したからといって、性感染症のリスクを完全にゼロにできるわけではないことだ。
感染症によって感染経路が異なるため、対策の効果にも違いがある。
だから「使えば絶対安全」という考え方も違う。
ただし、だからといって対策に意味がないわけではない。
自分がどの程度のリスクなら受け入れられるのかを考えておくことが重要だ。
必要なら検査を受けるという選択肢もある。
相手に検査を一方的に要求するのではなく、二人で受けるという考え方もできる。
安全について話すことは、相手を疑うこととは別だと思う。
その場の雰囲気より後悔しないこと
性的な場面では、どうしてもその場の雰囲気が強くなる。
「ここで断ったら嫌われるかな」
「せっかくいい雰囲気なのに」
と思うこともある。
しかし、そこで自分が嫌だと思っていることまで受け入れる必要はない。
逆に、自分がしたいからといって相手に押し付けるのも違う。
一人が嫌なら、その時点でやめる。
シンプルだが、結局これが一番分かりやすい。
今回、自分は断ったことで少し口論になった。
でも後から考えると、無理に合わせなくてよかったと思っている。
出会えた後のほうが難しい
出会い系サイトを使っていると、
「どうすれば会えるのか」
ばかり考えてしまうことがある。
プロフィール。
最初のメッセージ。
LINE交換。
デートへの誘い方。
確かにそれらも重要だ。
しかし、本当に難しいのは会った後なのかもしれない。
会えたら終わりではない。
相手にも価値観がある。
自分にも価値観がある。
食事、連絡、お金、恋愛、そして性についても違いが出てくる。
その違いを全部なくすことはできない。
大事なのは、違ったときに話せるかどうかだと思う。
今振り返って思うこと
彼女と少し口論になったときは、
「なんで分かってくれないんだろう」
と思った。
おそらく彼女も同じだったのだろう。
「なんでそんなに気にするんだろう」
と思っていたのかもしれない。
どちらか一方を悪者にする必要はない。
単純に安全に対する感覚が違った。
そして、その違いが実際の場面で初めて表面に出ただけだった。
出会い系で誰かと知り合うことはできる。
でも、出会った後に相手とどう付き合うかは別の話だ。
嫌なことは断る。
相手が嫌がったらやめる。
分からないことは話し合う。
安全面で不安なら対策する。
当たり前に見えることだが、実際の恋愛になると意外と難しい。
今回の小さな口論で、自分はそのことを改めて考えさせられた。
出会い系で本当に大切なのは、単に「会えた人数」ではない。
会った後でも、お互いが安心して「それは嫌」「それなら大丈夫」と言える関係を作れるかどうか。
長く付き合うなら、そういう部分のほうがずっと重要なのだと思う。


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