50代になると、“出会い”の意味が少し変わる
昔は、「彼女が欲しい」が先だった。
でも50代になると、少し変わる。
誰かと話したい。
ひとり飯ばかり続く夜を減らしたい。
スマホ通知がゼロの日が、少し寂しい。
そんな理由で、気づけば出会い系サイトを4つくらい掛け持ちしていた。
ハッピーメール。
ワクワクメール。
PCMAX。
マリッシュ。
途中でPairsも触った。
正直、自分でも「何やってるんだろう」と思う夜はあった。
でも、孤独って意外と静かに人を動かす。
最初は、“夢がある世界”に見えた
登録したばかりの頃は、少し楽しかった。
プロフィールを作る。
写真を選ぶ。
年齢を書く。
誰かから「いいね」が来るだけで、少し気持ちが上がる。
50代になると、日常で異性から反応される機会なんてかなり減る。
だから、小さな通知でも意外とうれしい。
「まだ終わってないのかもしれない」
そんな感覚が少しだけあった。
でも、現実はかなり違った
しばらくすると、現実が見えてくる。
まず、返信が来ない。
来ても途中で消える。
会話が続かない。
特に40代後半〜50代男性は、かなり競争が厳しい。
若い頃みたいに、勢いだけではどうにもならない。
しかも、アプリごとに空気が全然違う。
ハッピーメールは、とにかく人が多い
ハッピーメールは、圧倒的人数だった。
良くも悪くも、“雑多”。
すぐ会いたい人。
暇つぶしの人。
寂しい人。
業者っぽい人。
全部いる。
だから、当たり外れも激しい。
でも、人が多いぶん、深夜でも誰かがオンラインにいる。
孤独な夜には、それだけで少し救われる。
逆に、疲れる日もあった。
メッセージを送り続けても反応ゼロ。
既読だけ。
途中で消える。
50代になると、地味にメンタルが削られる。
PCMAXは、“夜の空気”が強かった
PCMAXは、かなり独特だった。
深夜テンションが強い。
即会い文化というか、「とりあえず会う」空気がある。
若い頃なら、そのスピード感が楽しかったかもしれない。
でも50代になると、逆に疲れる。
結局、自分は、
「ちゃんと会話したい」
タイプだった。
だから、向いていなかった。
出会い系にも、性格の向き不向きがかなりある。
マリッシュは、“再スタート感”があった
逆に、マリッシュは空気が違った。
バツイチ。
再婚。
子持ち。
そういう人が多い。
だからか、変な見栄が少ない。
プロフィールもリアル。
「もう若くないですけど」
みたいな文章が普通にある。
あれは逆に安心した。
50代になると、“完璧さ”より“生活感”の方が信用できる。
Pairsは、少し眩しすぎた
Pairsも少し触った。
でも、自分には少し眩しかった。
写真が綺麗。
プロフィールも丁寧。
ちゃんとしている人が多い。
逆に、自分みたいな疲れた50代男性には、少し場違い感があった。
もちろん、ちゃんと出会える人もいると思う。
でも、自分は長く続かなかった。
一番疲れたのは、“期待”だった
出会い系を掛け持ちして、一番疲れたのは何か。
それは、“期待”だった。
通知が来るたび期待する。
返信を待つ。
会えそうになると期待する。
でも、現実はかなり曖昧。
突然消える。
フェードアウト。
未読。
それを繰り返すと、少しずつ感情が削られる。
特に孤独な夜ほど、期待値が上がってしまう。
だから危ない。
それでも、少し救われた夜はあった
ただ、全部が無駄だったとも思わない。
深夜に誰かと話した夜。
仕事の愚痴を共有した時間。
ネットカフェで朝まで雑談した日。
ああいう瞬間は、確かにあった。
恋愛というより、“孤独の休憩所”みたいな感覚だった。
出会い系には、そういう側面もあると思う。
50代になると、“誰かがいる”だけで違う
若い頃は刺激を求めていた。
でも今は違う。
隣に誰かいるだけで、少し安心する。
LINE通知が一件あるだけで、救われる夜がある。
それだけ、人は孤独に弱い。
結局、出会い系は“人生の縮図”だった
出会える人。
出会えない人。
優しい人。
疲れてる人。
嘘をつく人。
本音を話す人。
全部いた。
だから、出会い系というより、“人生の縮図”に近かった。
そして気づいた。
本当に欲しかったのは、若い恋愛じゃなかった。
「無理しない会話」と、
「少しだけ安心できる夜」
だったのかもしれない。


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