2000年代に危険だった出会い系サイトランキング|当時多かった7つの危険パターン

安全・危険対策

今ではマッチングアプリで恋人を探すことは、それほど珍しいことではなくなった。

しかし2000年代のインターネットを知っている人なら、「出会い系サイト」という言葉に今とは違った印象を持っている人もいるだろう。

携帯電話から掲示板を見る。

知らない相手からメールが来る。

プロフィールを見てメールを送る。

当時は現在のスマートフォン中心のマッチングアプリとはかなり違う世界だった。

そして、社会問題になった時期でもある。

警察庁によると、2002年に出会い系サイトに関係して検挙された事件は1,731件で、2000年の約17倍。被害児童は1,273人に達していた。2003年にも関連事件の検挙件数は1,743件あり、被害者1,510人のうち18歳未満が1,278人、約84.6%を占めていた。

こうした状況を背景に、2003年には出会い系サイト規制法が制定された。その後も犯罪被害が続いたことから、2008年には事業者の届出制などを盛り込んだ規制強化が行われている。

そこで今回は、特定のサービスを根拠なく「危険サイト」と認定するのではなく、2000年代の出会い系サイトで特に警戒したかった仕組みやパターンを7つに分けて振り返ってみる。

※順位は公的機関によるランキングではなく、当時問題になった事例や現在まで続く消費者トラブルの特徴を参考に整理した当サイト独自の分類である。

第7位 運営会社の情報がよく分からないサイト

2000年代の出会い系サイトで、まず警戒したいのが運営実態の分かりにくいサイトだった。

誰が運営しているのか。

問い合わせ先はどこなのか。

料金はいくらなのか。

退会するにはどうすればいいのか。

こうした基本的な情報が分かりにくいサービスは、利用者にとって大きなリスクになる。

現在ならサービスを使う前に運営会社や利用規約、料金体系などを確認する人も多いだろう。

しかし当時は携帯電話の小さな画面からアクセスすることも多く、今ほどネットサービスに対する利用者側の知識も蓄積されていなかった。

「とりあえず登録してみよう」

という感覚で利用を始めてしまうこともあった。

第6位 迷惑メールから誘導されるサイト

2000年代らしい危険パターンの一つがメールだった。

突然、知らないアドレスからメールが届く。

女性らしい名前が書かれている。

「プロフィールを見ました」

「話しませんか」

そんな文章からサイトへ誘導される。

現在なら不審なメールを疑う人も多いが、インターネットや携帯メールが急速に普及していた時代には、こうした手法に慣れていない利用者も多かった。

重要なのは、

メールが来た=本当にその人物が自分に興味を持っている

とは限らないことだ。

これは現在でも基本的には同じである。

知らない送信元から突然届いたリンクを安易に開かないという習慣は、時代が変わっても重要だと思う。

第5位 料金体系が分かりにくいポイント制サイト

出会い系サイトでは、ポイントを購入してメッセージなどに使う仕組みがある。

ポイント制そのものが危険という意味ではない。

問題なのは、

「何をすると何ポイント必要なのか」

「1ポイントはいくらなのか」

「どこまで使うと合計いくらになるのか」

が利用者に分かりにくいケースだ。

少額ずつポイントが減っていくと、現金を直接払っている感覚が弱くなることもある。

1回の操作では小さな金額でも、何度も繰り返せば支払額は増える。

出会えるかどうかだけを見るのではなく、

料金体系を理解してから使う

ことが大切だった。

これは現在のサービスでも同じだろう。

第4位 「すぐ会える」と過度に期待させるサイト

出会い系サイトを利用する目的は人それぞれだが、出会いを期待して登録する人は多い。

そこにつけ込むように、

「すぐ会える」

「あなたに会いたい人がいる」

と期待を大きくさせれば、利用者はメッセージを続けたくなる。

しかし、ネット上で知り合った人と実際に会えるかどうかは、当然ながら相手とのやり取り次第だ。

登録しただけで大量の異性から好意的な連絡が来る。

ほとんどプロフィールを書いていないのに、次々と誘われる。

こうした場合には一度冷静になる必要がある。

出会いを求めているときほど、

「もしかしたら会えるかもしれない」

という期待が判断に影響する。

第3位 外部サイトへ移動させる誘導型

最初に利用したサービスでは普通にやり取りできる。

ところが途中から、

「ここでは話しにくい」

「別のところで連絡しよう」

などと言われ、別サービスへ誘導される。

こうした外部誘導は現在でも警戒したいパターンだ。

消費者庁も、SNSなどをきっかけとして別サイトへ誘導され、メッセージ交換のために多額のポイント購入をしてしまう「サクラサイト」のトラブルについて注意喚起している。

もちろん、別の連絡手段へ移動する行為そのものがすべて危険というわけではない。

重要なのは、移動先で突然高額な料金を要求されたり、ポイント購入を繰り返させられたりしないかを見ることだ。

第2位 サクラを疑うべき不自然なやり取りが続くサイト

2000年代の出会い系を語るうえで「サクラ」という言葉を外すことは難しい。

ここで注意したいのは、返信が来る女性を何でもサクラと決めつけることではない。

一般利用者が画面だけを見て、本物の利用者かどうかを確実に判断することは難しいからだ。

ただ、

いつまでたっても話が具体化しない。

質問に対する回答がかみ合わない。

連絡を終わらせようとすると急に積極的になる。

有料メッセージだけが長期間続く。

こうした状態なら、一度利用を止めて支払額を確認する価値はある。

消費者庁が現在も「サクラサイトトラブル」について注意喚起していることからも、相手の感情を利用して有料のやり取りを続けさせる問題は、過去だけの話とは言えない。

第1位 犯罪被害につながる可能性のある出会い

最も重大なのは、サイト内でポイントを使いすぎることではない。

実際の犯罪被害につながるケースだ。

2000年代前半、出会い系サイトをきっかけとした事件、とりわけ児童が巻き込まれる事件は深刻な社会問題になった。

2002年には出会い系サイト関連事件の検挙件数が1,731件、児童の被害者が1,273人に達した。翌2003年も被害者の大部分を18歳未満が占めていた。

そのため2003年に出会い系サイト規制法が制定された。

しかし問題が完全になくなったわけではなく、2008年にも規制が強化された。2008年の出会い系サイト関連事件では、警察庁に報告された被害者852人のうち724人、85%が児童だった。

その後、届出制や被害防止措置などの規制強化を経て、出会い系サイトに起因する児童被害は大きく減少したと警察庁は説明している。

この数字を見ると、2000年代に「出会い系サイトは危ない」というイメージが広がった背景には、実際の社会問題があったことが分かる。

2003年と2008年が大きな転換点だった

2000年代の歴史を見るうえで重要なのが2003年と2008年だ。

2003年に出会い系サイト規制法が制定され、児童を対象とした一定の誘引行為が禁止された。

さらに2008年の改正では、出会い系サイト事業者への届出制など規制が強化された。現在も事業者には届出や年齢確認、禁止される誘引書き込みへの対応などが求められている。

つまり2000年代は、単に「怪しいサイトがたくさんあった時代」というだけではない。

ネット上の出会いが急速に普及し、それに法律や社会の安全対策が追いつこうとしていた時代

だったと見るほうが正確だと思う。

2010年代になると危険の場所も変化した

興味深いのは、その後の変化だ。

警察庁によると、2010年に出会い系サイト利用に起因する犯罪被害に遭った児童は254人まで減少した一方、出会い系以外のコミュニティサイトでは1,239人だった。

つまり、

「出会い系サイトだけ注意していれば安全」

という時代でもなくなっていった。

SNSやコミュニティサービスが普及すれば、人が集まる場所にリスクも移動する。

これは現在のネットにも通じる話だろう。

2000年代を知ると現在の出会い系を見る目も変わる

2000年代と現在ではサービスも端末も大きく変わった。

しかし基本的な注意点には共通する部分がある。

運営元を確認する。

料金を確認する。

知らないリンクを簡単に開かない。

不自然に課金を引き延ばすやり取りには注意する。

初対面の相手に必要以上の個人情報を渡さない。

実際に会う場合も安全を優先する。

そして18歳未満は出会い系サイトを利用できない。現在の出会い系サイト規制法でも、児童の利用は禁止され、事業者には利用者が児童でないことを確認する義務などが定められている。

まとめ|「昔の出会い系は危険だった」だけでは終わらない

2000年代の出会い系サイトには、現在とは違う独特の空気があった。

携帯電話とインターネットが急速に普及し、それまで知り合うことのなかった人同士が簡単につながれるようになった。

一方で、その仕組みを悪用したトラブルや犯罪も社会問題になった。

今回のランキングをまとめると、

1位は犯罪被害につながる出会い。

2位はサクラを疑うべき不自然な長期課金。

3位は外部サイトへの誘導。

4位は「すぐ会える」という過度な期待。

5位は分かりにくいポイント料金。

6位は迷惑メールからの誘導。

7位は運営実態の分かりにくいサイト。

となる。

ただし、これは特定サービスを危険認定したランキングではない。

2000年代の出会い系サイトで、利用者が特に警戒する必要があった危険パターンを整理したランキングだ。

2000年代の歴史を振り返る意味は、「昔は危なかった」と笑って終わることではない。

当時どんな問題が起き、なぜ法律が作られ、どんな安全対策が強化されたのか。

そこまで知ることで、現在のマッチングアプリや出会い系サイトを見るときにも、少し違った視点を持てるのではないだろうか。

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