今振り返っても「よく来てくれたな」と思う。東京から高崎駅までは決して近くない。電車で1時間以上、乗り換えや移動時間を含めれば小旅行レベルだ。それでもユーブライドで出会った東京の女性は、実際に何人も高崎駅まで来てくれた。なぜそこまでして会いに来てくれたのか。当時は気づかなかったけれど、今ならその理由が少しわかる。
まず一つ目の理由は、ユーブライドのユーザー層の特性。
ユーブライドは30代後半〜50代の“大人の恋活アプリ”だ。若いアプリのようにノリや勢いで会うのではなく、メッセージのやり取りを重ねて「この人なら大丈夫」と感じてから会うケースが多い。だから距離よりも、“安心感のある相手かどうか”が優先される。
僕自身も、メッセージでは丁寧に返していたし、変に焦らずに落ち着いたやり取りをしていた。それが相手にとって、「少し遠くてもこの人なら会ってみたい」と思える材料になったのだと思う。
ふたつ目の理由は、**都会の女性の「非日常への憧れ」**なのだ。
東京で生活していると、人は多く、街は忙しい。アプリで会う相手も東京在住が中心になる。それは便利だけど、どこか同じパターンになりがちだ。都会でのデートは楽しい反面、刺激が少ない。
その点、高崎はちょうどいい地方都市。
・景色も違う
・雰囲気も違う
・生活感も違う
「少し遠い場所で会う」というシチュエーションが、彼女たちにとっては新鮮だったのだろう。
三つ目の理由は、男性側の“ホームグラウンド感”が安心につながったことだ。
高崎の駅や街並みを案内できる側になると、自然に余裕が生まれるのだ。相手も「その土地に詳しい人」と会うことで安心しやすい。東京で会うと女性が主導になることが多いが、地方で会うと逆に男性がリードしやすい。それが相手にとって心地よかったのだと思う。
そして最後に、大人の会い方は“距離”ではなく“相性”で決まるということ。
ユーブライドの女性たちは、「遠いから行かない」ではなく、「この人なら行ってみてもいい」と考える傾向がある。若いアプリでは距離が理由で会わないケースが多いが、大人の恋活では距離よりも信頼が優先される。
結果として、東京から高崎駅まで来てくれた女性たちは、
・丁寧な会話を重ねて安心感を持っていた
・都会を離れて少し違う場所に行きたかった
・男性側の余裕や落ち着きに惹かれた
このあたりが理由だったのだと思う。
今考えると、あの距離を移動してくれたことは、本当にありがたいことだ。
「遠かったけど、来て良かったです」
と言ってくれた彼女たちの言葉は、今でも忘れない。
ユーブライドの出会いには、そんな“大人の距離を超えた優しさ”があった。
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