中学時代、僕は音楽室に居る時間が長かった。部活よりもピアノの音に惹かれ、放課後の静かな教室で鍵盤を叩くのが好きだった。その頃の音楽の先生は、まだ若くて落ち着いた雰囲気の女性。優しい声で話し、怒る時も静かで、余裕のある大人という印象を持っていた。
当時は意識すらしていなかったが、大人になってから思い返すと「先生はどんな恋愛観を持っていたのだろう?」と興味が湧くようになった。今だったら観察や会話から推測できることも多い。そこで、記憶を掘り起こしながら、先生の恋愛観・価値観を勝手に分析してみる。
■① 言葉遣いが丁寧=感情より安定を重視するタイプ?
先生の言葉は柔らかく、語尾まで落ち着いていた。
同年代の女子が感情で話すのに対し、彼女は話す前に一拍置くタイプ。
こういう人は恋でも
・衝動よりも安心感
・騒がしい恋より静かで穏やかな関係
を求める傾向があると思う。
「大切なのは気持ちより生活のペース」
そんな価値観すら感じた。
■② 他人の話をよく聞く=聞き上手な恋愛をする
僕の拙い愚痴や悩みも、先生は最後まで遮らず聞いてくれた。
聞き役に回れる女性は恋愛でも
相手の気持ちを尊重するタイプが多い。
ただし聞き上手な人ほど、恋人には誠実さや信頼を求める。
軽いノリの相手より、じっくり向き合ってくれる人に惹かれるだろう。
■③ 美意識高め=恋では雰囲気を大切にする
香水は強くないのに、ふとした時に良い香りがした。
楽譜の整理も綺麗で、部屋に置いてある物も整っていた記憶がある。
だらしなさとは無縁。
こういうタイプは恋でも
・雑な扱いが嫌
・記念日や行動の美しさを大切にする
はずだ。
LINEの返信が雑な男は苦手かもしれない。
■④ 直接的な好意表現はほぼ無し=恋はゆっくり育てたい派?
先生は誰にでも丁寧で優しかった。
特別扱いはせず、誰かだけを贔屓している様子もない。
このタイプは恋も
急な距離の詰め方を嫌う。
まず信頼、次に関係。
一瞬の燃え上がりより、じわじわと距離が縮まる恋が似合う。
振り返ると、僕が出会い系でも年上女性に惹かれるのは、あの頃の記憶が根っこにある気がする。
大声で笑わず、丁寧な言葉で話す。
無理に距離を詰めてこないけど、こちらの気持ちを受け止めてくれる。
そんな女性と出会えた時、ふと音楽室の匂いが蘇る。
あの頃は未熟で、ただ憧れていただけだった。
けれど今なら、もし似たタイプの女性に出会ったら──
焦らず、ゆっくり育てる恋をしたい。
先生から直接恋を学んだわけじゃない。
でも、恋の基準を作った人だったのは間違いない。


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