中野デートで出会った“自称ピアノ講師”の彼女。本当の素顔が見えた日

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中野で出会った彼女は、プロフィールに「ピアノ講師」と書いていた。メッセージでは落ち着いた口調で、言葉選びも丁寧。正直、最初の印象は「かなり良い人かもしれない」というものだった。

待ち合わせ場所に現れた彼女は、控えめな笑顔で手を振ってくれた。写真より少し大人っぽく、でも気取らない雰囲気が好印象だった。中野駅から少し歩き、落ち着いたカフェに入った。彼女はハーブティーを頼みながら、「仕事はね、リズムを教えるのが好きなの」と話し始めた。

ピアノ講師という言葉から、僕は勝手に厳しいレッスンをするタイプを想像していた。でも実際の彼女はとても柔らかく、生徒との距離感を大切にしている様子だった。「大人になってからピアノを始める人も多くてね。練習より“癒し”を求めて来る人が多いんだよ」と彼女は静かに教えてくれた。

話は楽しかった。ただ、途中で気になることも出てきた。彼女の話には“空白”がある。教室の場所を聞いても「色んなところに行くの」と曖昧で、レッスンの内容を聞いても「柔らかい感じ」としか答えない。ピアノ講師という肩書きは本当かもしれないし、そうでないかもしれない。けれど、その曖昧さを責める気にはならなかった。

むしろ、彼女自身が少し迷いながら生きているように見えた。

帰り道、彼女は中野のサンプラザの前で「今日はありがとう」と小さく頭を下げた。その瞬間だけ、彼女の表情が少し寂しげに見えたのを覚えている。

連絡はその後、自然と途切れた。お互いに無理をしなかった結果なのだと思う。
ピアノ講師だったかどうかよりも、あの日の落ち着いた空気と、彼女の少し影のある笑顔が記憶に残っている。

出会い系では、プロフィールのすべてが真実とは限らない。でも、中野での彼女との時間は確かに本物で、どこか大人の余韻を残してくれた。

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