1回目はデート失敗したのに|出会い系リアル体験記
出会い系で知り合った彼女と初めて会った日は、正直うまくいかなかった。
前橋駅の改札前、ぎこちない挨拶、会話も途切れがち。
緊張しすぎて何を話したか覚えていないくらいだ。
帰り際、彼女は小さく手を振ってくれたけど、笑顔の奥に「脈なし感」が見えた気がした。
家に帰ったあと、履歴を見返すと既読がつかない時間が続き、胸が重くなったのを覚えている。
だから、まさか二回目のデートで再び前橋駅で会えるなんて思わなかった。
返信が来たときはスマホを持つ手が震えた。
「この前はありがとう。また会ってもいいよ」
短いメッセージなのに、世界が明るく見えるほど嬉しかった。
約束の日。
前橋駅の北口、1回目と同じ場所に立つ。
人の流れ、コンコースのアナウンス、冬の風の匂いまで同じなのに、
胸の鼓動だけが違う。
緊張よりも期待のほうが大きかった。
彼女は時間ぴったりに現れた。
前より少し柔らかい表情だった。
「今日はどこ行く?」
そう聞かれただけで救われた気分になった。
1回目が失敗だったとしても、ここに立っていることが答えなのだと思えた。
今回は会話が続いた。
というより、自然と笑顔になった。
前橋駅から徒歩で3分ほどのカフェに入り、温かいカフェラテを飲みながら
趣味や仕事の話をした。
「最近ランニング始めたんだ」と言うと、彼女は「えらいね」と笑ってくれた。
その一言だけで、続けてみようと思える。
好かれたくて見栄を張らずにいられたのは、少し距離が縮まったからかもしれない。
1回目の失敗は、緊張と沈黙とぎこちなさ。
でも、2回目は穏やかに時間が流れた。
同じ場所で会っても、心が変われば景色も変わる。
人の関係も、1回の失敗で終わるとは限らない。
その日の帰り道、前橋駅のホームで彼女が言った。
「今日は楽しかったね。また今度どこか行こ」
その言葉は、胸の奥に灯がともるくらい嬉しかった。
前回の沈黙だらけのデートがあったからこそ、
今日の会話の温度を強く感じられた気がする。
出会い系は当たり外れが大きい。
会う前は期待もあるけど不安もある。
1回目でうまくいかないと、ほとんどの人は諦めるか返信が途切れる。
だからこそ、二回目があること自体が奇跡だと思う。
アプリで知り合った相手との関係は脆い。
「また会う」という選択は強制ではなく、相手の意思そのものだ。
その夜、帰宅してから彼女のLINEを開いた。
既読がすぐについた。
それだけで世界が少し優しくなった。
出会い系は怖いと思う人もいるけれど、
ちゃんと向き合えばチャンスも愛情も生まれる。
失敗した初デートも、諦めずにもう一度誘って良かったと思う。
前橋駅の改札前の風景は、今日から少し違って見える。
次はどこへ行こう。
もっと自然に笑って話せるだろうか。
彼女の横顔を思い出しながら、眠りについた。


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