好きな女の子にLINEを送るときって、不思議と気持ちがいつもより繊細になる。
もともと僕はそんなにマメなタイプではないけれど、彼女だけは別だった。
彼女は医療関係の仕事で、毎日忙しい。
夜のシフトの日もあるし、患者さんの対応が長引く日もある。
だからこそ、「仕事が終わって疲れてる時間に、僕のLINEが負担にならないかな…」と毎回考えてしまう自分がいた。
本当に好きな相手だと、ただ一通メッセージを送るだけなのに“これでいいのか?”と考えてしまう。
返信がなくても、「忙しいのかな」「疲れてるのかな」と思えて、変に不安にはならなかった。
むしろ、彼女がどんな気持ちで1日を終えたのか、ちょっと想像してしまうくらいだった。
だから僕のLINEは、いつも控えめで、短め。
長文を送ったり、しつこく質問を重ねることもなかった。
「今日もお疲れさま」
「無理しないでね」
「帰ったらゆっくりしてね」
こんな感じの、一歩引いた、でもちゃんと気持ちは伝わるメッセージ。
相手を好きになるほど、距離感がわからなくなる。
近すぎても迷惑かもしれない。
でも離れすぎても気持ちが伝わらない。
その絶妙なラインを探り続けるのが、恋愛の難しさであり、面白さでもある。
ある日のこと。
仕事の合間にふと彼女からスタンプが返ってきた。
ほんの小さなスタンプひとつ。でも、心の中がいきなり明るくなった。その1個のスタンプで「今日も元気でよかった」と安心できるほど、僕の中では大きな存在になっていた。
返信が遅くても気にならなかった。
むしろ「返信しなきゃ」と思わせない存在でいたかった。
好かれるより先に、まずは“負担にならない相手”でいたかったのかもしれない。
でも、ふと気づく。
こういう“気を使いすぎる恋”って、自分が勝手に苦しくなる道につながる。
もっと自然体でよかったのかもしれないし、もっと素直に「会いたい」「話したい」って言ってもよかったのかもしれない。
恋愛は難しい。
距離を詰めるタイミングも、引くタイミングも、全部後から気づくのだ。
でも、あの仕事終わりに彼女を思って送った短いLINEは、今でも後悔していない。
好きだからこそ、丁寧に接した。
その気持ちはちゃんと本物だった。
出会い系での出会いでも、そんな“丁寧な恋”が始まる瞬間がある。
相手を思いやる気持ちがある限り、恋はまだ続けられるんだと思う。


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