ユーブライドでマッチした彼女と、初めて会うことになったのは、仕事終わりの金曜日だった。メッセージのやり取りは落ち着いていて、返信のテンポも気が合う。会う前から「この人とは自然に話せそうだな」という予感があった。
待ち合わせは都内の駅前。お互い少し緊張していたものの、実際に会ってみると写真の印象そのままの柔らかい雰囲気の女性で、すぐに安心できた。「軽く食事でも」と流れで決まり、近くのベトナム料理店へ入ることにした。
店内に入ると、ほのかに香草の香りと温かい照明。意外と初デートにベトナム料理はちょうどいい。カジュアルで、堅苦しくなく、料理もさっぱりしていて話しやすい空気が生まれる。
メニューを開いた時、彼女が「これ珍しくないですか?」と指さしたのが “茨城県産レンコン麺(レンコンヌードル)” だった。
レンコンで麺?と一瞬ピンとこなかったが、店員さんいわく「フォーよりヘルシーで、モチっとして人気なんですよ」とのこと。
せっかくなので注文してみると、白くて透明感のある細麺がスープの中に浮かんでいて、美しい見た目だった。ひと口食べると、ほのかな甘みとコシのある食感。レンコンの風味がほんのり残っていてクセがない。茨城のレンコンを使っているというのも意外性があって面白い。
「おいしいですね」と彼女が微笑む。
その笑顔を見た瞬間、緊張が一気に解けた気がした。
料理をきっかけに会話も弾んだ。
仕事の話、趣味、休日の過ごし方、そして出会いのこと。
彼女は「ユーブライドは誠実な人が多い気がして」と話し、俺も似たような理由で始めたことを伝えた。共通点が見つかるたび、自然と心の距離が縮まっていく。
食事が終わる頃には、最初のぎこちなさは完全になくなっていた。
店を出ると、夜風が心地よく、駅までの帰り道は並んで歩いた。
「また会いましょうね」と彼女が言った瞬間、今日のデートは成功だったと確信した。
不思議だけど、あのレンコン麺が二人の会話を柔らかくしてくれたように思う。
初デートは料理の選び方でも雰囲気が変わる。
ユーブライドで出会った彼女と食べたレンコン麺は、俺にとって“小さな成功体験”としてしっかり記憶に残っている。


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