pairsでマッチしたのは、落ち着いた雰囲気が写真から伝わってくる40代女性だった。プロフィールには「珈琲が好き」「人と静かに話すのが好き」と書かれていて、その一文に惹かれた。年齢も近く、お互いに無理なく話せそうだと感じたこともあり、メッセージ交換は最初から自然に続いた。
数日やり取りした後、彼女のほうから「お茶でもどうですか?」と提案してくれた。場所は岐阜駅近くの快活クラブ。漫画喫茶のイメージが強いが、最近はカフェスペースも整っていて、静かに話せるという。正直、最初は意外な提案だと思ったが、「混まない・静か・緊張しない」という3点を考えると、初対面にはむしろ良い選択かもしれないと思った。
当日、少し早めに到着して入口で待っていると、彼女が手を振りながらこちらに歩いてきた。写真より柔らかい印象で、落ち着いた大人の雰囲気があった。「はじめまして」と挨拶した瞬間、自然と緊張がほどけていくのを感じた。
カフェブースに入り、珈琲を注文して席に座った。席は半個室のようになっていて、周りの声もほとんど気にならない。彼女は「こういう場所だと、肩の力抜けるでしょ?」と笑った。その言葉通り、ほどよい距離感で話しやすかった。
話題は、仕事のこと、pairsを始めた理由、趣味、最近読んだ本。特に印象に残ったのは、彼女が「若く見られるより、落ち着いて見られたい」と言っていたことだ。40代という年齢をポジティブに受け入れていて、その自然体な姿勢に大人の余裕を感じた。
気づけば1時間、2時間と話が続き、珈琲を飲み終えた後も話題が途切れなかった。店内は静かで、彼女の低めの声が心地よく響いた。こういう“話す時間が心地いいデート”は久しぶりだった。
帰り際、彼女は「また会えたら嬉しいです」と言ってくれた。無理に距離を縮めず、お互いに自然体のまま時間を共有できたデートだったと思う。派手さはないが、落ち着いた大人同士の出会いには、こういう空気感がちょうどいいのかもしれない。
後日、LINEでもう一度メッセージを送り、次は少し遠くの喫茶店に行こうという話になった。pairsにはいろいろな出会いがあるけれど、こういう穏やかな繋がりも悪くない。ゆっくり時間をかけて距離を縮めていく大人の関係は、若い頃には味わえなかったものだ。
岐阜の快活クラブでの喫茶デートは、思った以上に居心地が良く、そして静かに心に残る時間になった。


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