【8歳の入院】28歳の従姉妹がつきっきりで看病してくれた。あの優しさは今でも忘れない

恋愛心理

8歳の冬。高熱と咳が止まらず、私は数日間入院することになった。小さな体で病院のベッドに横たわっていると、点滴のチューブが心細さをさらに強くする。両親は仕事でずっと付き添えず、看護師さんの優しい声もどこか遠く感じた。

そんな時、28歳の従姉妹・あやさんが「今日から泊まってあげるよ」と笑って病室に現れた。小さい頃からよく遊んでくれた人だが、大人になった彼女が夜までそばにいてくれるだけで、不安がふっと消えた。

夜になると病院は急に静かになる。機械の電子音だけが一定のリズムで響き、白い天井を見ていると涙がこぼれそうになった。そんな時、あやさんは折り紙を取り出し、千羽鶴の折り方を教えてくれた。

「元気になったらさ、また外で遊ぼうね。」

柔らかい声でそう言いながら、彼女はベッドの横に布団を敷いて眠ってくれた。暗い病室でも、誰かの寝息が聞こえるだけで安心できた。明かりを落としても、あやさんのスマホ画面の小さな光がちらっと見えて、それが妙に心地よかったのを覚えている。

退院の日、あやさんは「内緒で買ってきたの」と小さなノートをくれた。表紙には青い星が散りばめられていて、子どもだった私には宝物みたいに見えた。

「このノートに楽しかったことを書きなよ。辛い日があっても、大丈夫だって思えるから。」

その言葉が、幼い私の心の中に静かに残った。
人の優しさは、言葉よりも温度で伝わる。

今になって思う。
出会い系で人と話す時、私は相手の表情や言葉より「雰囲気」「距離感」「安心感」を気にしてしまうのは、きっとあの経験が原点になっている。

好きになる瞬間って、派手なイベントじゃなくて、ふと寄り添ってくれる優しさだったり、何気ない一言だったりするのかもしれない。

もし今、誰かに頼ったり弱音を吐けなかったりする人がいるなら、言いたい。

あなたのそばに静かに座ってくれる人は、きっとどこかにいる。
そしていつか、あの時の従姉妹のように、誰かに優しさを返せる日が来る。

あの冬の3日間は、私の中でずっと灯っている。

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