縁側でいとこと結婚ごっこをした幼い日の記憶。あの頃の“きゅん”が、恋の原点だった【恋の原風景

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僕がまだ2歳か3歳くらいの頃。
記憶の中に、ぼんやりとした夏の日がある。
縁側で、いとこと並んで座っていた。
蝉の声が大きく響き、風鈴が揺れる音が心地よかった。

その日、誰が言い出したのか覚えていない。
でも、確かに僕らは「結婚ごっこ」をして遊んでいた。
幼すぎて恋なんてわからなかったけれど、
ただ隣に誰かがいて、手をつないで笑ったことが、
胸の奥にやさしく残っている。

幼い僕らにとって恋ではなく、
「好き=一緒にいたい」という単純な心の動きだった。
それでも今思うと、不思議な温度があった。
大人になると複雑になる感情が、
あの頃はただ、まっすぐだった。

縁側は、田舎の家の象徴のような場所だった。
畳の部屋から一段降りると木の板があり、
そこに座ってスイカを食べたり、
影踏みのような会話を楽しんだり。
時間はゆっくり流れ、世界はとても小さくて優しかった。

いとこと遊んでいたあの日の感情は、
今の恋愛観にも少し影響しているのかもしれない。
誰かと一緒にいて心が温かくなる瞬間、
言葉がなくても近くにいるだけで安心する時間。
恋の本質は、あの頃から変わっていない気がする。

そして大人になった今、僕は出会い系を使って人と出会う。
距離も環境も違う相手に、メッセージを送り、
ときに不安もあるけれど、それでも会いたくなる。
画面の向こうに「好きかもしれない」と思える人がいて、
その気持ちに素直になれる瞬間がある。

子どもの頃の結婚ごっこは、当然ながら遊びであり、
恋とは呼べないほど無垢なものだった。
でもその体験が、
「好きな人と一緒に笑うって心地いい」
という感情の原型を作ってくれた。

出会い系は現実で人と向き合う場所だ。
楽しいことばかりじゃない。
緊張して言葉が出ない日もあるし、
うまくいかず別れを経験することもある。
それでも、人を好きになる気持ちは尊い。

縁側の記憶は今も胸の奥にある。
あの頃のように、
余計な駆け引きや不安を手放して、
ただ誰かと一緒にいたいと思える恋をしたい。

もしかしたら恋のスタートラインは、
あの日の縁側だったのかもしれない。
風鈴の音が響くあの夏の午後、
小さな僕の胸が少しだけ温かくなった瞬間。

それが、僕の恋のはじまりだった。

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