好きな人は振り向かない…それでも繋がりを感じた恋の話

恋愛心理

これは、誰しも一度は経験があると思う。相手の反応は悪くはない。でも、決して近づきもしない。まるで「ゼロではない火種」を、ギリギリ消えない程度に残しながら、距離を保たれているようなあの感覚。

出会い系アプリで知り合った彼女も、まさにそうだった。
最初はテンポよく返ってきていたメッセージも、だんだん間が開く。既読はつく。だけど返信は翌日、もしくは数日後。こちらが送れば返ってはくるが、彼女発信の連絡はほとんどない。興味がないならブロックしてもらった方が楽なぐらいだが、そうはならない。少しだけ気にしてくれているのかもしれない――そんな淡い期待も残る。

恋愛は、好かれた側が強い。
追う側は弱い。メッセージ1つで心が揺れ、返信が来なければ寝つきが悪い夜だってある。だけど、不思議と嫌いになれない。むしろ、簡単に手に入らない人ほど、心が離れないというのが恋の厄介なところだ。

ある日、思い切って誘った。
「今度、少しだけ会えない?」
返事はすぐではなかった。でも、翌夜に短いメッセージが届いた。
「予定次第なら、考えてみてもいいかも」
この一文だけで胸が熱くなった。期待してはいけないとわかっていても、人は希望に弱い。ゼロではない返答があるだけで、前に進める気がした。

ひとつ気づいたことがある。
追いすぎた恋は、重くなる。放っておける余裕が魅力になる。
返信が遅いなら、こちらも少しテンポを落とせばいい。毎回自分から送らず、日常を充実させ、相手を中心にせず生活する。それができた時、不思議と彼女の返信も前より柔らかくなった気がした。

恋は結果だけがすべてじゃない。
うまくいかなかったとしても、誰かを本気で好きになった経験は、確かに人生の深みになる。胸が苦しかった夜も、メッセージを待ち続けた数時間も、全部が若さであり、情熱であり、心が動いていた証拠だ。

そして今、彼女は振り向いたわけではない。未来があるのかも、正直わからない。ただ、どこかでまだ繋がっている感覚がある。この少しの温度差を楽しめる余裕が、自分の中に芽生えたことが何よりの成長だと思う。

好きなら追いすぎない。求めすぎず、魅力を磨く。
それが、次に会えた時に一番効く恋の戦い方だと、今は思っている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました