気づけば、ユーブライドを10年くらい使っている。途中でログインしない時期もあったけれど、なんだかんだ一番長く続いたアプリはユーブライドだった。理由は単純で、「あの静かな雰囲気」が自分に合っていたからだと思う。
他のマッチングアプリは、通知が多かったり、ユーザー数が多すぎて落ち着かないことがある。タイムラインが常に動いていて、誰かがいいねを押したり、メッセージが飛んできたり、早く返信しないと会話が終わってしまうようなスピード感がある。でもユーブライドは、いい意味で“静か”だった。
ログインしても急かされることがないし、アプリの雰囲気が落ち着いている。緑ベースのデザインも手伝って、のんびりと相手のプロフィールを読む時間が心地よかった。文章量が多い人がけっこう多くて、自己紹介文を読んでいると、その人の価値観や生活が自然と想像できた。
返信のテンポも、自分にはちょうど良かった。他のアプリだとテンションやスピードが若い層向けで、自分とは合わない時期もあった。でもユーブライドは、年齢層が30代後半〜50代くらいが多いせいか、メッセージのやりとりが落ち着いている。毎日ガンガン来るわけじゃないけど、無理なく続く。大人同士の距離感で、自然体で話せた。
10年も使っていると、ユーザーの雰囲気の変化も感じるけれど、根本の“静けさ”だけは変わっていない。派手な広告や煽り文句が少なく、“誠実な出会い”を求めている人が多いという印象だ。特に、恋愛をがっつり求めているというより、「価値観の合う人と穏やかに仲良くしたい」というタイプが多かった。
僕自身、アラフォーを超えてからの恋活は、勢いやノリよりも、落ち着いた安心感が重要になった。そういう意味で、ユーブライドの“静けさ”はすごくありがたかった。アプリに疲れないし、焦らされない。自分のペースでゆっくり進められる。それが10年も続いた理由だと思う。
今挙げているだけでも、ユーブライドにはほかのアプリにはない魅力があった。派手な盛り上がりはなくても、静かに、確実に、自分と向き合える場所。10年使っても飽きないのは、あの絶妙な距離感があったからだ。
出会いにスピードを求めないなら、ユーブライドの“静かな雰囲気”は、今もこれからも心地よいと感じるはずだ。


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